「ラオスの手仕事の魅力を世界に」一村一品運動国際イベントにて、ラオスの特産品をPR

2019年5月16日

世界に広がる一村一品運動

ラオスでは、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員が各県の特産品の製品開発、販路開拓などに携わり、生計向上や地域活性を目指しています。そのような地域に根づいた特産品開発は、「一村一品運動」と呼ばれ、日本・大分県で始まり、ラオスを含め世界中に広がっています。

2019年4月17日(水)~ 20日(土)、ベトナム・ホーチミン市にて、世界各国より一村一品運動関係者が集まる国際会議及び国際展示会が開催されました。一村一品運動発祥の国である日本をはじめ、アジア、アフリカ、中近東、中南米10ヵ国以上の関係者が集まり、ラオスのコミュニティ開発隊員4名が参加しました。

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ラオス製品の魅力と活動をアピール、そして世界から学ぶ

初日である4月17日(水)の国際会議では、世界各国の一村一品に関する取り組みや課題が発表されました。ラオスからは、JICAボランティアがどのようにラオスの一村一品をサポートしているかについて、梅谷菜穂隊員、加藤友章隊員より発表しました。
ラオスのコミュニティ開発隊員は、「1.見つける 2.良くする 3.つなぐ」という3ステップで特産品支援を進めています。その目的は、生産者たちの生計向上と、ラオスの伝統産業を守ること。そしてJICAボランティアと現地の人々が共に活動していくことで、お互いの価値観が広がり、一村一品運動の目的の一つでもある「人づくり」へとつながっていくと考えられます。
このように、文化の違いをも意義あるものとし、生産者一人一人に寄り添った、青年海外協力隊ならではの支援を世界にアピールしました。

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また、4月18日(木)、19日(金)にはベトナムの一村一品製品であるライスペーパーやココナッツ製品などの生産現場を見学しました。地域の素材を使いながらも、生産体制が整ったものづくりの工程を学ぶことができました。

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4月20日(土)には国際展示会にて伊藤愛奈隊員、後藤亜由美隊員が中心となり、ラオス隊員が支援する製品の紹介をしました。ラオスならではの素材である葛や、藍染や民族柄などの独特の織物などに、ベトナム国内外の多くのバイヤーや一般客が関心を寄せ、今後の国外への販路拡大のきっかけを作ることができました。また、ラオス製品の課題として「品質向上」や「デザイン性向上」も浮かび上がり、今後改善すべき点とよりPRしていきたい点の両方を学ぶよい機会となりました。

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一村一品運動を通して、繋がっていく世界。今後この運動がより世界を横断し、相乗効果を生むことが期待されます。
今回、世界中の一村一品関係者と意見を交換しあえたことで、ラオスにおける課題や、コミュニティ開発隊員が今後どのように生産者を支援していくべきかを改めて考える機会となりました。ますますラオス製品の魅力を広められるよう、これからも生産者と一丸になって前に進んでいきます。