私がJICAから学んだこと(ラオス保健省副局長の本邦研修参加)

2020年7月3日

みなさん、こんにちは。私はソマナ・ラタナ、ラオス保健省治療・リハビリテーション局の副局長で、JICAの保健事業に関わっています。JICAはラオスを含む途上国支援を行う国際的な機関であり、様々な専門分野の保健人材育成や保健医療施設の改善、必要な医療機材の供与等を通じて、ラオスの保健セクターのためにとてもよい協力をしてくれています。

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1995年にはJICAの支援で、保健システムに関する日本での6週間の研修に参加しました。これが初めての日本訪問です。様々な地域を訪問し、日本人の生活習慣や日本の公衆衛生現状について学びました。

2012年の2度目の日本研修では、より深く日本の保健システムや保健医療サービス提供について理解することが出来ました。

そして2020年の始め、3度目の日本研修の機会を得ました。JICAの技術協力「保健医療サービスの質改善プロジェクト」の関係者として参加した5日間の滞在で、印象的だったのは以下の3点です。

  1. 日本の国土は広くないが、ITの先進的技術があり、うまく機能している。
  2. 日本の公衆衛生システムはよく組織化されており、関係機関間での必要な情報共有がなされている。国民皆保険の制度が整っており、医療費は公的病院と民間病院の間に差がない。保健システム下で施設、機材、人材がとても効率的に動いており、保健医療サービスは患者のニーズに沿ったものが提供されている。
  3. 日本人は若者から高齢者まで、お互いに敬意をもって接している。みな誠実で、時間とルールをよく守り、言ったことをきちんと行動に移す。

互いを尊重すること、誠実であること、時間を守ること、自分の責任を意識すること。日本でのこの学びを活かして、自分の専門分野と個人の生活において、よい結果を出したいと思っています。

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