ボランティア活動報告

平成19年度1次隊 難波 美絵 隊員

  • 氏名:難波 美絵
  • 隊次・派遣期間:平成19年度第1次隊/2007年6月〜2009年6月
  • 職種:助産師
  • 配属先:国立セタティラート病院(ビエンチャン市)産婦人科

Q1.普段どのような活動を行っているのですか?

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新生児の臍の消毒方法について説明中のラオス人看護師

基本的には、直接患者さんと関わるのではなく、ラオス人看護師に関わって、業務改善や看護の質の向上を目指しています。毎日、配属先の病院へ行き、午前中は新生児の沐浴指導、産後の生活についての保健指導を、ラオス人看護師が実施できるように支援しています。午後は師長や主任と、保健指導の資料作成や勉強会の準備などをしています。時には、ラオス人看護師と一緒にお昼寝したり、おやつを食べたり、のんびりしていることもあります。

Q2.どのようなところに活動の難しさを感じていますか?

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退院前の患者に向けて、保健指導中(指導用媒体は隊員支援経費を利用して作成した。)

看護師や助産師の中には、技術訓練のような教育を受けている人が多いため、基礎知識が欠けています。またラオス語には医学用語がなく、日常の言葉でなんとか表現しています。そのため、看護知識の補足をするにも、説明しにくいことが山積です。 さらに、看護助産ケアの考え方の違いもあるので、日本での看護ケアが、そのままうまく伝わるわけではなく、ラオス人の考え方を理解しないと、ニーズに答えることは難しいと感じています。

Q3.最も印象に残っていることはどんなことですか?

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保健指導用の媒体を作成中(奥:師長、手前:難波隊員)

1年が過ぎた頃、お産の介助方法について、私が主任一人に、つたないラオス語で一生懸命話した時のことでした。ボランティアの話や、私が願っていることなども素直に話しました。すると主任が、ラオス人看護師のお産に対する考え方や患者さんに対する思いなどを、率直に話してくれました。それまでは疑問ばかり感じていたラオス人看護師の行動も理解できるようになり、前向きな気持ちになれました。さらに主任は私に向かって、「あなたを信じる」と言ってくれました。私の焦る気持ちを主任は察してくれていたのだと思います。

Q4.活動を通して学んだことは何ですか?

新しい知識を普及させることや、新しい物品を提供することが援助なのではなく、その人達が行なってきたことや考え方などを理解した上で、共により良い方向へ進もうとする姿勢こそが、ボランティアだと思うようになりました。結果が伴えば素晴らしいことですが、失敗しても、それまでの過程が大事だと思います。ごく当たり前のことですが、活動を通じて、実感できたと思います。

Q5.ボランティアを志す方々に一言お願いします!

「百聞は一見にしかず」ですが、一度見るよりも自分が経験することが、一番理解しやすいと思います。ボランティアを経験してみて、感じること、考えること、学ぶことは、人それぞれ全く違うと思います。まずは身近なところで、始めましょう!