ボランティア活動報告

平成19年度2次隊 小柳 有樹子 隊員

  • 氏名:小柳有樹子
  • 隊次/派遣期間:平成19年度2次隊/2007年11月〜2009年11月
  • 職種:看護師
  • 配属先:チャンパサック県保健学校

Q1.普段どのような活動を行っているのですか?

最初は配属先のこと、ラオス人のことを知るために自分の足であちこち見て回りました。「百聞は一見にしかず」です。ラオスの医療・看護は、まだ制度自体が整っておらず、管理から現場の実務レベルまで改善しなければならない点が多々ありました。国の政策レベルの問題は一個人では変えようがないので、配属先教員への教授法・基礎看護技術指導や、学内実習・病院実習・地域実習方法の改善、図書室管理の改善、実習用機材管理の改善といったことを中心に活動しました。また分野が違うJOCVや他の配属先の医療分野の隊員と協同した活動もしました。

Q2.どのようなところに活動の難しさを感じていますか?

日本人にとって当たり前なこと、常識的なこと、優先順位が高いことが、相手にとってそうでない場合、で且つそれが「無知」からくる考え方の場合、人命に関わる医療の現場では、相手国の人とはもちろん、自分の倫理観や感情と折り合いをつける事に難しさを感じます。また相手が抱えている問題が当事者だけの責任でない場合、例えば生きてきた環境や受けた基礎教育、政治・社会体制、宗教といった背景が強く影響している場合、どの部分にどのようにアプローチすることが適切であるか、日本人という自分の、狭い価値基準の中での判断がとても難しいと感じました。

Q3.最も印象に残っていることはどんなことですか?

ラオス人の優しさ、思いやり、家族の絆がとても印象的でした。配属先のスタッフにとても大切にしてもらいましたし、大家さんも私を自分の娘のように気遣ってくれました。活動で印象に残っている事は、学生の純粋さです。人が物事を習得していく過程に携われることの楽しさ、素晴らしさを教えてくれたのも、また学ぶことができる環境がいかに恵まれているかを教えてくれたのも学生でした。細かい事務作業の多かった2年間でしたが、学生に直接関わることができた学内実習の時間は最も印象に残っています。

Q4.活動を通して学んだことは何ですか?

幼少期の基礎教育がいかに大切かということと、日本という国の素晴らしさを学びました。これは日本を出て、自分が育ってきた日本社会や、世界の中における日本の位置づけ・役割といったことを客観的に考える機会を持てたことで感じたことです。また、全く想像の域を超えた価値観を持つ人々との触れ合いを通して、自分の世界観・価値観の幅はまだまだ広げられるということを実感しましたし、その苦労を楽しむこともできるようになりました。日本には学ぶことができる環境が整っていますので、いろいろな事に興味を持って新しい世界を広げて行きたいと思います。

Q5.ボランティアを志す方々に一言お願いします!

「人生において無駄なことは1つもない」この考え方は、国際協力の現場ではとても重要なことだと思います。自分が経験する事にはすべて意味があると思いますし、またそこに意味を見出せるか、その人次第だと思います。特に日本人の価値観で溢れている社会から出て活動・仕事をしようと思っている方は、自分の専門分野以外の活動、価値観や考え方にふれ、視野を広く持つ努力をすることをお勧めします。それは様々な価値観を持つ人々と触れ合う国際協力の現場では大きな財産となりますし、もちろん人生においても同じだと思います。そして何より健康であること。自分が健康でないと他人のために働く事もできません。まずは自分の管理をきちんとできること、これが一番大切だと思います。

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バイタルサインのテスト(県病院看護師、保健学校教員対象)

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地域実習の様子(セコン県の小学校にて歯磨き健康教育)

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学内実習の様子(筋肉注射の練習1年生対象)