ボランティア活動報告

平成19年度3次隊 鵜飼 智弘 隊員

  • 氏名:鵜飼智弘
  • 隊次/派遣期間:平成19年度3次隊/2008年1月〜2010年1月
  • 職種:水質検査
  • 配属先:水道局チナイモ浄水場

Q1.普段どのような活動を行っているのですか?

私が活動を行っていたのは、ラオス国首都ビエンチャンの首都水道局チナイモ浄水場です。チナイモ浄水場ではビエンチャンに供給する水道水の約50%を造っており、浄水場の中にはラオス国の水道局で唯一の本格的な水質試験室があります。そこで、ラオ人のスタッフに水質試験のノウハウの指導をしたり、また地方水道局の人材育成のための研修のプランを考えたりしていました。

Q2.どのようなところに活動の難しさを感じていますか?

ラオスはおそらく教育のシステムが日本ほど発達していなく、試験室で働いている技師といえども本当に基本的な数学的、科学的な知識(例えばグラフの読み方や描き方、割り算や負の数の扱いなど)を学びこぼしています。それらをすべて教えることはできませんから、そこを上手くごまかしながら技術指導をする必要があります。しかし、本質的な理解を促すことも大切で、どこでその折り合いをつければいいのかに悩みました。

Q3.最も印象に残っていることはどんなことですか?

ある項目の測定をするのに検量線というものを作成する必要があるのですが、そのためにグラフの描き方などを教えたところ、ラオ人スタッフが思った以上に早くしっかりと手法を習得してくれたことです。Q2で書いた基礎的な知識の取りこぼしは、今まで教えてもらったり、練習する機会がなかっただけで、指導者がきちんと説明して、間違いをただすようにすれば技術を習得することが可能だと感じました。

Q4.活動を通して学んだことは何ですか?

自分たちが無意識に当たり前と考えている事が、実は当たり前のことではなく、ラオスではラオスの社会、生活、風習に沿った人々の生活スタイルがあるという事です。日本のようにすきがなくとても効率的なスタイルも凄いと思いますが、ラオ人のスタイルと比べて優れているかと言われると、そうとも言い切れないように思えます。頭では分かっていた事かも知れませんが、それを実感できたのは大きかったです。

Q5.ボランティアを志す方々に一言お願いします!

今にしてみれば私は当初、途上国は貧しく、そこに住む人々は可哀想で、彼らを支援して少しでも問題を解決しなくては、という先入観を持っていたように思います。しかし蓋を開けてみれば、ラオスでの生活を通してラオ人から学ぶことは多く、逆に日本の中の貧しさを意識することも何度もありました。なんとなく日本が行き詰っている感じのする今、外に出て違う考え方を学ぶのも良いのではないでしょうか。

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配属先のラオス人スタッフたちと(左が鵜飼隊員)

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スタッフが検量線の計算中

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スタッフたちと配属先を清掃中