農業の専門性はなくても出来ることがある!

2017年10月16日

職種:コミュニティ開発
配属先:アロチャマングル県農業・畜産局

アロチャマングル県の農業・畜産局でコミュニティ開発隊員として活動しています。灌漑用水を共同で管理する水利組合の活性化を目的として、具体的には、水利組合の会議へ参加したり、各会議での決定事項を報告書にまとめたり、水利組合員に帳簿の付け方や水利組合に関する法律を教えたりもしています。また、水利費を徴収するために、組合員名簿や水路図の作成も行っています。

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ここ数年実施できていなかった水利組合の総会にて会計報告をまとめたもの

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任地アロチャマングル県は米の一大生産地。食堂で出てくる米の味は抜群、量もすごい!

農業の専門家が多くいる配属先であり、活動を共にしているのも農家です。私は、農業について勉強をしたことがなかったため、活動開始当初は何ができるのか悩まされました。しかし、「農業の技術者ではないかいらこそできることがある」、そう信じて会議で意見を述べたり、時間を見つけては農作業のお手伝いをさせてもらったり、水路掃除に参加したりし、組合員の皆さんと信頼関係を築いてきました。信頼関係が築けるようになってくると、組合内部の人間関係や農業技術以外の問題にも気付けるようになり、組合がきちんと自立して運営できるために「自分が何をすればいいのか」ということが自然と見えてきました。
昨年初めて組合員に会った時に比べると、今では会議を定期的に開いたり、それぞれに会議の後、自発的に報告書を作成したり、それまでの組合活動では見られなかったことが出来るようになりました。そうした小さな進歩が彼らにも自信になっているようで、お金が貯まったら大きなインフラ工事をしようとか、「自分たちの組合を良くしていくのも自分たちなんだ」と、自発性が以前より見られるようになりました。
こうした地元の人に密着して、また、彼らの小さな変化にも気付けるのは、現地語を使って地元の人と過ごす時間が多いJICAボランティアだからこそできることだと考えます。海外で仕事がしたい、国際協力に関わる仕事がしたいと思っていた私にとって、JICAボランティアに参加して、援助の裨益者である地元の人がどういう風に考えているのかを知ることが出来たのは非常に貴重な経験となりました。残りの任期も地元の人と共に考え、活動をしていきたいです。