人々が持続的に暮らしていけるために

2018年3月2日

青年海外協力隊
職種:コミュニティ開発
任地:ブングラヴァ県サカイ

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サカイ特産のピンクペッパー

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サカイの田園

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苗木生産者自宅の庭

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苗木生産をするご夫婦

マダガスカルの首都アンタナナリヴから国道1号線を車で3時間半ほど走ると、ブングラヴァ県サカイ市に到着します。そこは田園風景が広がる田舎町。電気の供給もようやく始まったばかりで、それも一日数時間のみ。そこに人々は主に農業を生業として暮らしています。主な生産物は、米、とうもろこし、キャッサバ、アボガドなどがありますが、換金作物としてピンクペッパーが有名で、日本にも輸出されているほどです。

この美しい田園風景が広がるサカイに派遣され、ボランティア活動を行っている土井隊員は、住民の生活環境改善活動の一つとして、植林活動を進めています。マダガスカルの農村部での生活に木炭は必需品。調理のために木炭を使用するため、木々の多くは伐採されてしまい、山には木が非常に少なくなっています。木が伐採され、地中の水分が十分に保てず土地が痩せていきます。雨が降ると地盤が緩んで土砂崩れが起きやすくなり、斜面が大きく崩落(マダガスカル語で「ラバカ」といいます。)し、田畑が埋まってしまうこともあります。同地にこれからも長く住み続けるには、植林と、木に代わる代替燃料を普及することが非常に重要な課題。土井隊員は地域住民に寄り添いながら、学校で植林の啓発活動を行ったり、苗木生産者と協力して苗木の販売などを行っています。

土井隊員の良きパートナーである苗木生産者は、"お金で買うのは油くらい"だというほぼ自給自足生活。もちろん家に電気はありません。コメやとうもろこし栽培のほか、野菜、果樹、養鶏などをしながら、自宅敷地内に様々な木の植樹をして、緑を増やす活動をする傍ら、苗木生産を行っています。「この方は、生活のためにお金をほとんど必要とせず、地元住民が理想とする静かな生活をしているのかもしれません。」と、土井隊員は語ります。

「苗木を購入して植林をくれる人はまだまだ少ない。木の大切さを伝えて、植林と森林保護活動を普及させて行きたい。」という思いを人々と共有し、日々の生活改善活動に取り組んでいます。