マラウイ・インターナショナル・トレードフェア

—新たなマーケット開拓とビジネスチャンスを探る—
IGA products supported by JICA volunteers

2012年5月25日〜6月3日

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マラウイ南部に位置する最大の商業都市であるブランタイアで行われたマラウイ・インターナショナル・トレードフェア。そこに、マラウイ全国から12名の収入向上活動(IGA)にかかわる隊員とマラウイアンカウンターパート9名が共に活動するグループの商品を持参し、「IGA Products Supported by JICA Volunteers」ブースで商品のPR・展示・販売を行った。

インターナショナル・トレードフェアとは1987年から始まり今回で24回目を迎える国際的な貿易振興イベント。参加企業が自社の商品やサービスのPR・販売を行い、ブランド力を高め、新たなビジネス機会の創出と売上の拡大が目的である。

今回、隊員とカウンターパートが出店した目的は以下の三点である。

  1. IGAグループとそのグループが生産する商品のPRと販売
  2. 新たなマーケットの開拓と市場調査(ターゲット、類似商品や他グループの活動など)
  3. カウンターパートのマラウイアンたちに販売現場を体験させることで、彼ら自身のモチベーションアップとその経験を今後の販売活動・商品開発に活かす

9日間のフェア参加期間中、総額MK257,680(約8万円)の売上があり、これは去年の出店時に比べて三倍近い金額である。各グループの活動を支える土台資金になっただけでなく、グループの商品がどのような層の人たちに受け入れられるのか、顧客からの改善点の指摘やほかの類似商品との比較など、今後の商品改善に繋がる有益なマーケティング情報を得ることができた。また、マラウイアンカウターパートが直接お客さんと対話をして販売したことで、彼らの自信につながり、最初は恥ずかしがっていたマラウイアンも積極的に自分からお客さんに商品を売り込む姿がみられ、モチベーションアップに繋がった。更に、ここで得た顧客と後日新たなビジネスに発展した例もみられ、今後のグループ活動にとって非常に有意義なものとなった。

今回トレードフェアに参加した隊員は任地も職種も関わっているグループや商品も様々である。商品のPR・販売だけでなく、来場者に日本人ボランティアがマラウイ各地で支援している活動やグループを知ってもらえる良い機会にもなった。またボランティアがサポートしているグループをトレーニングしたい、支援したい、という団体からのコンタクトもあり、他ステークホルダーとの協同関係構築の可能性も示された。

マラウイはよく「マーケットがない」といわれる。だが、このトレードフェアで感じたことはパッケージング資材、機械、キャピタルの不足、トランスポートなど、様々なチャレンジは多々あるけれど、供給者側がマーケット(顧客の好みやニーズなど)を把握しきれていなために販売ができていないだけで、各商品に対する顧客の興味は非常に高いことがうかがえた。これはどの商品にも共通することではないかと思う。だからこそトレードフェアの経験を一つの販売機会だけで終わらせず、ここで得た情報をしっかり各グループで共有し、マラウイアン自身が続けていけるサステナブルなビジネス/グループ活動を隊員一人一人が引き続きサポートしていきたい。

(平成22年度2次隊 村落開発普及員 鈴木麻衣)