一村一品運動「ビリウィリ ポテトチップス」

2013年12月17日

氏名:坂口真由
隊次:平成23年度3次隊
職種:村落開発普及員
配属先:ンチェウ県コミュニティ開発局
出身県:和歌山県

私はマラウイの中部に位置するンチェウ県のコミュニティ開発局に配属され、COMSIPというマイクロファイナンスに取り組んでいるグループ、家庭内暴力被害者のサポートグループ、ハチミツやポテトチップスの生産グループなどを支援する活動に取り組んでいます。中でもポテトチップスを作っている生産グループとの関わりが強く、同グループは一村一品(OVOP:One Village One Product)グループに登録されています。

ンチェウ県は標高が高くじゃがいもの産地であり、2008年にじゃがいも生産農家をメンバーとするビリウィリグループが発足し、私がンチェウ県に赴任した当初、全く活動をしていませんでしたが、現在ではポテトチップスの機械を使って生産を行っています。どのグループも山あり谷ありで、金銭トラブルやメンバー内の人間関係のトラブルなど、様々なトラブルがあり、それらを1つ1つ一緒に解決していく中でグループの団結力が増し、ポテトチップスの生産が再開されました。そして、アメリカからの支援も入り、稼動資金や宣伝用資金を確保できたことから、ますます活動が活発になりました。

ビリウィリグループのポテトチップスには、BBQ味とトマト味の2種類ありますが、当初は使っていた調味料の品質があまりよくなく、好評ではありませんでした。マラウイ人は日本人と似ていて、「調和」という概念を重んじるため、おいしくなくてもはっきりとは言いません。そのため、マラウイ人は皆「おいしい。」と言っていたのですが、顧客のリピーターがなく、おいしくなかったのが原因かと思います。一時期、競合会社のポテトチップスを何種類も買って、グループのメンバーと味比べをして、どのように改善したらいいのかと話し合ったこともあります。アメリカからの支援が入ってからは、調味料を新たに買いなおしたため、味の評判もよくなり、買う人も少し増えてきました。

マラウイ人のもう一つの特徴としては、新商品には飛びつかないことです。日本であれば毎月のように新商品がコンビニやお店に並び、皆が飛びつきます。マラウイ人は保守的で、新しい商品があっても勇気を出して買ってみようとする人は少なく、いくら競合相手よりおいしく、また品質が良くてもなかなか売れないのが現状です。

そこで、首都リロングウェのスーパー駐車場で、当国では珍しい試食も含めて、3日間にわたり、宣伝活動を行いました。素通りした人、味をみて1パック購入した人、20パック購入した人など様々でしたが、ジャガイモ農家が立ち上げたポテトチップス生産グループについてのよい宣伝になりました。現在首都だけではなく、近隣の県にも売り込みに行き、徐々に売れ行きも上がってきているため、これからBBQとトマト味以外にも他の味も増やそうと努力をしているところです。最初このグループに関わり始めた頃は本当に何も活動は動いておらず、問題尽くしだったのですが、今はこのようにグループが成長し、実現できそうな目標も立て、様々な問題が勃発してもそれらを解決していこうとしており、このような成長の過程に関われた事を誇りに思います。

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首都リロングウェのスーパーの駐車場での宣伝活動

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OVOP Fairで販売したポテトチップス