OJTレポート「第2回 前半を終えて」

2014年8月29日

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「ブランタイヤ道路網整備計画(フェーズ3)」の修正G/A署名式。こうしたカウンターパートとのやり取りは事務所の重要な役割の一つです。

こんにちは。OJTの花岡です。

マラウイに到着して早くも1ヵ月余りがたちました。

この間、事務所にて技術協力プロジェクトや無償資金協力業務を扱う事業班で研修を行いました。また、7月下旬から2週間、マラウイ南部へ出張に出かけ、プロジェクトサイトの視察、協力隊員の方々の活動の見学、かつて日本で研修を受けられた方々への訪問、といった活動を行いました。

そこで、今回はこの間の活動について3つの点をレポートしたいと思います。

まず実感したのは、一つ一つのプロジェクトについて、本部で得ることのできる情報は非常に限られてしまうということです。在外事務所のスタッフはプロジェクトに入られている専門家の方々、カウンターパートであるマラウイ政府の方々、そして同様の分野で支援を行っているドナーと日々多種多様なやり取りをしています。こうした個々の動きは、日本ではつかむことができません。日本の各部署とのやり取りは在外事務所の日々のコミュニケーションの一部に過ぎず、それゆえ日本で仕事を行う上では、より丁寧で密なやり取りが重要になるのだと感じます。反面、本部アフリカ部での業務は、マクロな観点から、個々のセクターやプロジェクトの状況を踏まえて一国全体に対するアプローチを在外事務所と共に考えていくということで、難しいながらもやりがいのある業務だと思います。

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南部の村トンドウェのマーケット。チルワ湖でとれた魚が多く並びます。

同時に、こちらへ来て1ヵ月余りの間に、「のどかな田舎の国」というマラウイのイメージは、「不思議な国」というイメージに変わりつつあります。世界銀行によれば、今年7月時点で、マラウイの一人当たりGNIは270ドルで、213の国と地域の中で213番目。つまり、文字通り「世界最貧国」といえる状況にあります。ところが、今回隊員の方々が活動する地方農村に行っても、自給自足に近い形ではあるものの若干の現金収入を有し、携帯電話やラジオを使う人々の姿に「最貧国」という言葉はしっくりこないものがあります。独立以来内戦もなく、複数政党制に移行してからは政権交代も起きているマラウイへは日本を含め様々な国が協力事業を行ってきました。そうした影響が、市街から遠く隔たった農村でも確認できるのです。JICAの協力の歴史もアフリカの中で最も長い国の一つであるマラウイが「最貧国」になったという事実に、国際協力の難しさを痛感させられます。他方、国を見る視点として、一つの指標に頼ることの危うさ、指標と現実とのギャップといったものを強く感じています。

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P.V.H.E.S.の施設を案内してくださった副局長Katamboさん(右)。日本で研修を受けられた方のおひとりです。

最後に、このように長い国際協力の歴史を有するマラウイには、日本やJICAにとって貴重な蓄積やノウハウがあるということが言えると思います。協力隊員の派遣総数が世界一であることはすでにご存じの方も多いでしょうが、現在でも多くの隊員が活躍され、技術協力プロジェクトとの連携という先進的試みも実施されています。個々の村のレベルに入り込んで活動するという強みが、過去に実施されたプロジェクトのフォローアップやモニタリングといった分野で活きていることを感じます。また、今回お話を伺った帰国研修員の中には、私の生まれる前に日本で研修を受けた方もいらっしゃいました。現在政府機関で責任ある立場に立っている方も多数いらっしゃいます。帰国研修員の方々が日本での経験を懐かしく回想されているのを見ながら、こうした方々との定期的な情報交換は、プロジェクトの形成や、カウンターパートであるマラウイ政府とのやり取りの円滑化にも貢献するのではないかと感じています。

海外OJTも気づけば後半戦に差し掛かりました。引き続き体調に気を付け、研鑽を積みたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。