東京オリンピックを目標に、柔道隊員の指導始まる!

2014年10月22日

マラウイでは柔道の歴史が1970年代に遡ります。当時はコンゴ民主共和国からコーチを招聘するなどして警察官らへ指導が行われていました。そして、2010年、柔道の発展と普及を目的としてマラウイ柔道協会が設立され、組織的な活動が始まりました。国際柔道連盟への加盟とともに、マラウイ各地に柔道クラブが設けられ、現在、約300名の選手が登録されています。JICAとの関係では、マラウイ南部の警察学校において隊員が3代に亘り活動してきましたが、ここ数年は柔道隊員の派遣がありませんでした。

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松尾善弘隊員による稽古

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マラウイ柔道協会の練習

このような中、マラウイ柔道協会からボランティア派遣の要請が新たに出され、この10月、松尾善弘隊員が着任、柔道の指導が再開しました。「しばらくはマラウイ選手の技量を見定めたいと思います。警察官から子供まで多様な選手が一緒に稽古しているのが現状のため、練習方法にも工夫が必要です。それでも、2020年の東京オリンピックのことは知られており、皆がオリンピックを夢見て練習に励んでいます。」とは松尾隊員からの近況報告です。

2012年、南部アフリカの12ヶ国が参集し、ザンビアで開催された国際大会では、マラウイから5名の柔道選手が参加、個人種目で2名が銅メダルを獲得しました。そのメダリストの一人は小柄な女子学生、アフリカの「柔ちゃん」を夢見ています。また、2013年の世界大会(ブラジル)にも柔道協会のアシスタントコーチが参加、3試合中2試合に勝利しました。

日本政府は2020年東京オリンピックの開催決定を受け、「Sport for Tomorrow」をスローガンに開発途上国をはじめとした100ヶ国以上の国でスポーツの価値とオリンピック・ムーブメントを広げていくことを表明しました。マラウイでは、その一環として日本国大使館が中心となって柔道協会への支援が始まり、今回の隊員派遣が実現するとともに、今年の7月12日には第1回日本国大使杯柔道大会が首都リロングウェで開催されました。日本とマラウイの国交50周年となる2014年を記念する大会ともなりました。

さらに、先日10月14日、日本の講道館より寄贈された30着の柔道着が西岡大使からマラウイ柔道協会のカプタ会長に手渡されました。小さな柔道選手から感謝状が送られ、その後、松尾隊員も参加した柔道の稽古が披露されました。大使からのスピーチの中で「今回の松尾隊員の派遣を最大限活用することで多くの技とともに日本の文化をマラウイの人々に学んでもらいたい。柔道を通じた文化交流によりマラウイと日本の両国の友情がさらに育まれることを希望します。2020年の東京を目指して共に進もう。」との発言があると、多くの拍手が沸き起こりました。マラウイ柔道界の発展が期待されます。

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講道館からの柔道着を寄贈する西岡大使閣下

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感謝状を渡す少年柔道選手