ボランティアレポート「教師は“授業”が勝負!!真摯に向き合いながら日々前進」

2014年10月24日

名前:坂田 真吾
隊次:平成24年度4次隊
職種:青少年活動
配属先:マタピラ教師研修センター
出身地:長野県

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バレーボールを実演して見せる教員たち

リロングウェ県内の村の教師研修センターに配属され、学校教育に携わり任期も終盤になりました。これまで小学校で伝統ダンスや体育・芸術(音楽・図工・裁縫等)を一つの教科にまとめた「表現科目」の授業や、教師への助言、放課後クラブの運営などに取り組んでいます。任地に赴任して初日から表現科目の授業を担当することになり、実践の中で観察しながら学ぶ手さぐりの日々が続いています。その中で心がけていることは「ともに歩む」ということです。

マタピラ小学校では教員の義務で毎日毎時間分の指導案を書くことになっています。それもあり授業は滞ることなく進むことが多いですが、実際の授業では教師が教科書を板書し児童がひたすらノートに写す傍らで、反射的な問答のやり取りを児童と繰り返す学習が行われています。技能的なことを習得する科目である表現科目において同じように授業が進むことに疑問を感じ、何か客観的な指標を使って表せないかと考えるようになりました。そこで「形成的授業評価」を行うことを思いつきました。現地の教師はどのような授業を行っているのか、個々の児童の学びの実態を把握することが目的です。その結果を授業改善に役立てたいとも考えていました。

現地の教師の表現科目の授業の後に、児童に「成果」「意欲・関心」「学び方」「協力」の4次元から成り立っている調査票を記入してもらいました。その結果、児童の多くは授業を"楽しい"と感じている一方で、"友人とのかかわりがない""何を学んだのかわかっていない"と感じていることがわかりました。その結果をもとに教員たちに授業の進め方を相談してみました。すると、「実際に児童が行うアクティビティを増やしてみよう!」「最後のふり返りを念入りにしてみよう!」という声があがり、「何か子どもが体験できる学習活動のアイディアはないか?」と教員たちと議論をする機会になりました。実際に体験してみる活動も授業の中で少しずつ増えてきました。

マラウイの初等教育の学習到達度は南東部アフリカの学力サンプル調査では依然として低いレベルにとどまっています。マタピラ小学校においても例外ではなく、加えて児童・教員の遅刻・無断早退・欠席欠勤、教材・教員不足、教室・トイレなどのインフラの不足など、学校の抱える問題は授業に関すること以外にも山積みです。そのような中でも、少しずつですが確実な前進もあります。昨年度から教員数が1.5倍に増えたり、PTAの代表者が全校朝会で児童に「遅刻はやめよう!」と指導したり、若手教員たちが自己研さんのため自主的に自費で高校に学びに行ったり、午後遅くまで児童のために補習を行うようになってきたり…と。

校長を中心として、地域全体で教育の質を高めようとする情熱は広がりつつあります。私の任期も残り僅かですが、微力ながらもマラウイの子どものために力を尽くして、現地の教員とともに益々精進していきたいと思います。

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児童生徒が制作した壁画