ボランティアレポート「課題に向き合い、コツコツと地道に続けることが充実した活動への近道!」

2015年2月26日

氏名:橋本 裕保
隊次:平成25年度2次隊
職種:コミュニティ開発
配属先:ブランタイヤ県ルンズ農業普及所
出身地:東京都

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聞き取り調査の様子

私の主な活動は、土壌流出を防ぐことを目的に実施されたJICAの技術協力プロジェクトのモニタリングおよびその技術のさらなる普及活動をすることです。マラウイでは発電量のほとんどが水力発電によって賄われていますが、雨期に畑の土が流れて川に堆積し、水力発電の効率が低下することが問題になっていました。そのため、土壌流出を防ぐことは農作物の生産性を維持するだけでなくマラウイ国内の電力の安定供給にも繋がります。

プロジェクトでは、具体的に次の3つの技術を普及していました。

1)等高線栽培(傾斜のある畑で等高線に沿って畝をつくる)
2)植林・育林
3)小規模ガリ対策(水で流れやすい部分を補強する)

等高線栽培を行うとメイズ(とうもろこし)の収量が増えるというデータもあり、村人にとって実践するメリットのある技術です。これらの技術を実践しているかどうか聞き取りを行うことを中心に、一年目は活動しました。配属された当初は、同僚とフィールドに行く機会をたくさんつくり、同僚から学びながらモニタリング活動を進めようと思っていました。しかし、同僚のバイクの燃料がない、村の葬式で予定が延期になる、そもそも約束していた時間に同僚が来ないといった問題が起き、満足にフィールドに足を運ぶことができませんでした。それならばと思い自分一人で村に行き始めても、道に迷い目的地にたどり着けない、たどり着いても葬式などで人がいない、すぐに物をねだられるなど、順調に活動を進めることはできませんでした。任地に赴任してからの半年間は活動の進展も成果もほとんどなく、「自分は本当に必要とされているのだろうか」と自己嫌悪に陥りました。何度「日本に帰りたい」と考えたかわかりません。マラウイ人のことも大嫌いでした。

そんな中でも、地道に村への訪問を続けることで村長さんと信頼関係を築くことができ、熱心に働く村人との交流を深めてきました。今では、そういったマラウイ人に協力してもらいながら活動を進められるようになりました。赴任してから1年3か月が経ち、ようやくできそうなことが見えてきました。村に行けなかった赴任当初だけれど、オフィスで同僚と毎日たくさんおしゃべりしたから信頼を築けました。一人で村に行き始めても上手くいかなかったけれど、自分一人ではできないことがわかってうまく村人に頼れるようになっていました。苦しかったし、意味がないと思う事もたくさんあったけれど、そういった積み重ねが今の活動へとつながっているのだと感じます。

活動が進み始めると、あれほど嫌いだったマラウイ人のことが不思議と好きになっていました。残りの任期は8か月。帰国する際には「マラウイに来て良かった」と今以上に思える様に、そして、これまで積み上げたものを少しでも形にできるよう、試行錯誤しながら頑張っていきます。

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聞き取り調査の趣旨を村人に伝える村長さん