ボランティアレポート「ハチミツから現金収入を!−養蜂トレーニング開催」

2015年6月1日

名前:香島 絵里奈
隊次:平成25年度2次隊
職種:コミュニティ開発
配属先:ブランタイヤ県クンテンブエ農業普及所
出身地:奈良県

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養蜂用の巣箱作り

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養蜂トレーニングが終わって

任地クンテンブエに来て約1年3か月。農家さんの要望を受け、養蜂(ハチミツ)トレーニングを2014年の12月に実施しました。

それに先立つ11月のある日、Gwadani村の一人のリードファーマーが私の家を訪ねて来ました。その彼から、「養蜂をぜひ教えてほしい!」とお願いを受けました。私は以前から他のMalizani村で養蜂グループの活動支援をしていました。そのメンバーと彼が親しく、彼がMalizani村に養蜂について尋ねたところ、私を紹介された、とのことでした。さっそく彼の村に行き、状況把握のためのヒアリングを開始。この村では2013年に13名のメンバーで養蜂を始めたものの、収穫の仕方がわからなかったり、防蜂服がなかったり、と様々な問題があり当時の収穫はゼロでした。まずは基本的な養蜂の知識と技術の向上が必要です。しかし、私も養蜂の経験はありません。Malizani村では技術サポートでなく運営のサポートをしていたのです。そこで、養蜂の管轄である森林局にトレーニングの講師を依頼しました。

森林局のスタッフはかつて、JICAの森林保全プロジェクトの一環で養蜂技術を学んでいました。そのうちの一人の女性普及員は、その後タンザニアまで養蜂研修を受けに行った養蜂のエキスパート。Gwadani村は彼女の担当エリア外でしたが、何とかお願いをして協力してくれることになり、トレーニングの日程から必要な資材や用具までを打合せました。トレーニングで行う巣箱作りに使用する工具(金づち、のこぎりなど)は、当時のJICAプロジェクトで支給されていたものが大切に保管され、今でも活用することができました。

当日の参加者は17名。当初40名の参加を見込んでいた私はがっかり。しかし、村の名前を聞くとGwadani村以外からも参加してくれていました。合計5カ村。これには講師の普及員も「グループビレッジレベルでのトレーニングになったね!」と喜んでくれました。トレーニングが始まると、皆真剣です。講師の話を頷きながら聴いたり、自分の状況や経験を積極的に述べたり。トレーニング中に作った巣箱が完成し、林に設置した時は、皆誇らしげでした。

上手くいったことばかりではありません。計画当初、講師や参加者の昼食は村人が用意する予定でしたが、それが伝わっていませんでした。知っていても、クリスマス前でお金がないから用意できない、と言います。トレーニングの時期が間違っていたのです。実施した12月は雨季の始まりのため、村人はメイズの畑仕事で忙しく、雨が降って集まりにくい時期でもありました。このことは事前に予測できたことだけにもっと彼らの状況に配慮すべきだった、と悔やまれました。

今後は、今回のトレーニング内容をまとめ、写真を用いたマニュアル作りを進めていきます。これは森林局の普及員やトレーニング参加者が他の村人に教える際に活用してもらうためです。また、単に養蜂で終わるのではなく、森林保全につながるよう育林も働きかけていきたいと思っています。