ボランティアレポート「マッシュルームビジネス−収入向上、自立、循環型エコビジネスを目指して−」

2015年9月3日

名前:小堺 洋輔
隊次:平成26年度2次隊
職種:コミュニティ開発
配属先:ムズズ農業開発局 土地資源保全部
出身地:埼玉県

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コンポストトレーニングの様子

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大型スーパーに並ぶオイスターマッシュルーム

私は、マラウイのムズズ市というところに住み、ムジンバ北部農業開発事務所で活動を行っています。我々のミッションは、農業の生産性向上、農家の収入向上及び雇用創出です。その中で私は、収入向上に特化して活動を行っています。

農家の収入向上に向け具体的に行っている活動はというと、オイスターマッシュルーム(ヒラタケ)ビジネスの運営です。オイスターマッシュルームを始めようと思った理由は、(1)低コストで換金率の良い作物であり、且つ通年で栽培可能な為、ある程度の現金収入向上が期待出来る。(2)全ての材料が国内調達可能な為、持続性が期待出来る。(3)首都での市場調査の結果、大型スーパーでは週3〜4回仕入れ、さらに隣国からも同種のマッシュルームを輸入しており、需要があると感じた為です。

2015年1月から立ち上げの準備を開始し、これまでに栽培ハウスの建築、栽培方法のトレーニング、菌学の専門家と農家をリンク、生産及び営業活動などを実施してきました。そして、現在は大型スーパーよりサプライヤー認証を受け、そこへ出荷できるまでになりました。2015年6月から販売を開始し、7月14日現在までにMK95,700の現金収入を得ることが出来ています。

今後はマッシュルームビジネスと並行し以下の二つの活動に注力していきたいと思います。一つ目は、オイスターマッシュルームの種菌生産です。現在は種菌を第三者機関から購入していますが、品質・供給が安定しません。その為、自前で生産出来るようにし、より持続性のある安定したビジネスを構築していきたいと思います。また、生産した種菌をグループで消費するだけでなく、販売し、ビジネスにしていきたいと思います。二つ目は、廃培地を利用した堆肥作りの推進です。マラウイでは化学肥料が非常に高価な為、農家の収入では購入するのが難しいです。今は援助がある為購入出来ていますが、援助が無くなった、または削減されたときには疲弊した土地しか残らず、充分な作物が取れないという問題が起こり得ます。そこで、マッシュルーム生産で出る廃培地を利用し(廃培地はチッ素、リン酸、カリウムなどの栄養組成に優れ、易分解性炭素源も豊富と言われ、堆肥の良い材料となります)、堆肥を作り、第三者への依存を減らしていければと思います。

最終的には、これらの活動で、循環型のエコビジネス(廃培地を使った堆肥でメイズを生産し、メイズ収穫後の不要となった茎、葉からマッシュルームを生産し、その廃培地を利用し、また堆肥を作る)を形成し、自然に負荷を与えない形で生活に必要なお金を生み出していきたいと思います。