ボランティアレポート「ブレンダが立った!しかも、歩いた!!!」

2015年9月16日

氏名:木村 清人
隊次:平成26年度2次隊
職種:コミュニティ開発
配属先:ムジンバ県エディンゲニヘルスセンター
出身地:福岡県

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母のもとへ歩いて行くブレンダ

それは私の活動の中心であるU5 clinic(5歳以下の乳幼児健診とワクチン接種)での出来事でした。ブレンダは2歳9ヵ月の女の子で、私が活動しているヘルスセンター(村の診療所)で行われる2週間に一度の栄養改善プログラムに参加していました。このプログラムはWHOとUNICEFの支援で実施されており、低栄養児に対して身体評価(体重・身長・腕の太さの測定、足や顔のむくみの有無、その他身体所見の確認など)を行い、基準に該当する児に対して栄養を補助する食品が配給されます。出会った頃の彼女は全体的に体の力がだらーっと抜けた状態であり、自分で動くことはほとんどありませんでした。そこから3ヵ月間ほど、プログラムにて介入を続けました。

そして、8月のある日、村での乳幼児健診で小さな奇跡が起こりました。私はいつものように、マラウイの大きな青空のもと、木々の下で体重測定などの健診業務をこなしていました。そこにブレンダがお母さんと一緒に現れました。彼女の顔を見て、「なんだかいつもより表情がいいなー」と私は感じていました。その日は、ちょうど日本から学校の先生たちが活動視察に来られていたので、ブレンダのことを紹介しました。彼女を抱っこしながら今の栄養状態やこれまでの経過などを一通り説明し終わった後に、近くにいた方へ彼女を預けました。すると、いつの間にか彼女がしっかりと立って、お母さんのところへ歩いて行ったのです!私は一瞬何が起こっているのか分かりませんでした。それぐらいの驚きでした。「ブレンダが立った!しかも、歩いた!!!」その後、ブレンダのお母さんが満面の笑みを浮かべながら「ありがとう!」と握手してくれたことは一生忘れません。これは、ほんの一例に過ぎないかもしれません。ですが、小さな成功を積み重ねていくことが大きな変化を起こすために重要なのだと教えてもらえた出来事でした。ありがとう、ブレンダ!