ボランティアレポート「その名はKAMADO」

2016年12月5日

名前:佐藤 博亮
隊次:平成27年度3次隊
職種:コミュニティ開発
配属先:ブランタイヤ県農業開発事務所 ルンズ農業普及所
出身地:山形県

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普及に取り組んでいる改良カマド

私は2016年1月からマラウイに来ています。マラウイでは、南部の最大都市ブランタイヤから北へ20キロほどの場所に位置している、ルンズ農業普及所を拠点に活動を行っています。

私の任地は、近年の人口増加に伴う煮炊き用の薪の需要増加により、森林伐採が深刻な問題となっている地域です。マラウイの農村部で主流なのは、大きな3つの石を並べ、そこに薪をくべる調理スタイル。そこで、薪の消費量を減らすべく、熱効率の良い改良カマドの普及に取り組んでいます。マラウイの農村部での食事は、基本的には主食のシマとおかずが一品のみ。現在普及に取り組んでいるカマドは、薪をくべる場所は一か所ですが、加熱口が二か所あるため、シマとおかずを一度に調理することができます。カマドによる調理によって、従来の三つ石よりも調理時間を短縮することができ、薪の消費量もこれまでの2〜3分の1程度に削減できているようです。

カマドは村にある材料で、村の人達だけで簡単に作ることができます。カマド普及を通じて、村の人達に自分達でもできる生活改善を体験してもらうことで、「自分でもやればできる」ということを伝えたいという思いを胸に活動に取り組んでいます。ある村では『次はいつ来てくれるの?自分達でカマドを作るから、見に来てね!』と言ってくれるところもあり、私の活動から村の人達が何か新しいことを吸収し、それを実践しようとしてくれていることを大変嬉しく感じました。協力隊に合格してマラウイに来たは良いものの、自分にできることなんてあるのだろうかと、自信が全くない状態でスタートした隊員ライフ。そんな私が提案したことから村の人達が新しいことを吸収・実践してくれている姿に、私自身が「自分でもやればできる」という自信をもらうことができました。

現段階では試験的に入ったいくつかの村でカマド普及に取り組んでいます。今後はより広域にカマドを普及することができるように、普及が順調に進んでいる村をモデルケースとして他の地域にも紹介し、カマド作成のデモンストレーションを行う予定です。また、カマド普及を足掛かりに仲良くなった村で、収入向上のための食品加工品作りや、栄養改善のためのクッキングデモンストレーションなども行っていきたいと考えています。

私の名前はいずれ時間が経過すれば忘れられてしまうと思いますが、これから時間が経ってもKAMADOという名前、そして名前だけでなくカマドを用いた生活改善がこの地域に根付くことを願いながら、残りの1年2ヶ月も活動に取り組んでいきたいです。

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製作方法を説明する様子