マラウイSMASSEが地方講師研修会を実施

2017年4月12日

2016年3月7日から14日までの間、全国に6つある教育管区のそれぞれで2日間ずつ、マラウイ中等理数科教育強化プロジェクト(SMASSE)の地方講師研修会が実施されました。

全国に19か所あるSMASSE研修センターで地方研修のファシリテーターを行う地方講師は全国に200人以上います。人材の決して豊富ではないこの国で、知識的にも技術的にも優秀な講師とそうでない講師の差が大きく、SMASSEにとっては、能力の全体的な底上げが大きな課題の一つでした。

今までにも同名の研修会は毎年開かれていましたが、政府の実施予算不足のために半日しか開くことができず、そのプログラム内容も、研修センターや担当セッションの割り当て、研修準備のための相談など、「研修」と言うより、「打ち合わせ」と言うべきものでした。

それが今回は日本人専門家の助言の下、日程を拡大して実施したことで、プログラム内容が研修講師としての能力開発に焦点を当てたものとなり、ようやく本来の意味での講師研修を実施できました。

この研修会のファシリテーションを行うのは、SMASSEの中央講師たち。専門家は、彼らの作成する研修教材やプログラムに対し、技術的な助言を与えます。

今回、具体的には以下のセッションが行われました。

  1. ASEI/PDSIの実践傾向と課題(ASEIとは生徒中心の授業のあり方、PDSIとは計画・実践・評価・改善という教師の仕事の仕方を表す標語です)
  2. 活動計画の作成
  3. 研修教材の開発
  4. 研修教材の内容
  5. ファシリテーション技術
  6. 研修実施評価

近年、中央研修を受けた地方講師が地方研修のファシリテーションを行うという2段階の実施体制、いわゆる「カスケード方式」によっては、なかなか教室現場で教員たちが研修で学んだことを実践してもらえないという問題が指摘されていました。そこで地方講師には、地方研修を効果的に実施するだけでなく、地域の学校群(クラスター)や、自分たちの学校といった、教室現場に、つまり授業を受ける生徒たちにより近い場で研修を実施し、活躍することが期待されています。従って上述のプログラムは、地方講師が自分たちだけで研修のすべてを準備できることを想定して組まれています。

さて、参加者からは、今までにこの種の研修を受けたことがないので非常にためになったとの声が多く、大好評でした。また、今後は表計算ソフトの使い方など、データ入力・分析のワークショップを開いてほしいとの強い要望が出てきました。

2017年8月までのプロジェクトの残り期間を考えると、JICAとして支援できることは限られています。しかしその中で、少しでも今後のSMASSE研修がより効果的になるよう、専門家の技術移転はプロジェクト終了の最後の瞬間まで続きます。

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北部教育管区における講師研修会。ムズズにて。ファシリテーターはンカタ中央講師。

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中東部教育管区における講師研修会。カスングにて。ファシリテーターはヤヤ中央講師。

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南西部教育管区における講師研修会。ルンズにて。ファシリテーターはチノンバ中央講師。