ボランティアレポート「子どもたちの健康を願うアズング(外国人)、今日の仕事は検査係」

2018年2月15日

名前:猪狩 尚史
隊次:2017年度2次隊
職種:公衆衛生
配属先:エヌクウェニヘルスセンター
出身地:福島県いわき市

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幼児健診に集まった母親たち

私は、マラウイ北部、ムジンバ県エヌクウェニにあるエヌクウェニヘルスセンターで、2017年11月より公衆衛生として活動を始めたところです。主な活動の内容は、同僚のヘルスワーカーと一緒に担当地域を巡回し、乳幼児健診の支援、住民への健康支援、職場の整理整頓(5S)です。

エヌクウェニは、12の地域があり人口約16,000人が住んでいます。電気は停電することもしばしばあり、水道は水道管のトラブルで水が出ないこともあるため、毎日公共の井戸まで水汲みが必要です。

12月はビタミンAとAlbendazole(包虫駆除薬)の経口投与と栄養状態の確認週間でした。マラウイでは、6月と12月に実施されている保健サービスです。

私は、子どもたちの栄養状態を把握するために、左上腕の太さを専用のメジャーで一人ずつ測定する係でした。私が子どもに近づくと、泣いてしまう子どももいました。子どもたちから見れば、私は見たこともないAzunguアズング(トゥンブカ語で外国人)です。知らない外国人が近寄ってきて、自分の左腕の太さを測るのは嫌だろうなと思います。でも、マラウイのAmamaアママ(母親)やAdadaアダダ(父親)は、子どもをがっちり抱きかかえ左腕をしっかりつかんで測定させてくれます。私は泣いている子どもたちに、「Mukutemwa Azungu yayi, phepani. ムクテムワ アズング ヤーイ、ペパーニー。(外国人は嫌だよね、ごめんねぇ)」と伝えて測定すると、親たちは「Eeh, Enya. エーィ、エーニャ。(いいよ、大丈夫よ)」とニコニコ笑っていました。

しかし、子どもたち全員に大泣きされているわけではありません。子どもに測定メジャーを見せて触らせたり、大人の腕を使って測定しているところ見せたりして、子どもたちに痛みの無い検査であることを見てもらうことで、泣かれずにおとなしく測定できた子どもも大勢いました。

私は、検査で携わった子どもたち全員が、健康に大きく成長してほしいなと心から思います。子どもたちに対する思いは、日本で保健師をしていた時と変わりはありません。現在マラウイでの5歳未満の乳幼児死亡率は6.79%(2013年データ:2017年10月17日JICAマラウイ事務所オリエンテーション資料より)です。マラウイでは、子どもたちの病気の予防、早期の栄養支援の介入は、日本以上に必要とされていると感じています。

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配属先のエヌクウェニヘルスセンター(左は一般外来、右は産科、HIV検査、エイズ治療外来)

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乳幼児健診の検査道具。吊り下げ式の体重計、身長計、左上腕の太さを測定するメジャー