ボランティアレポート「運動会の力。ただのイベントで終わらせないこと」

2018年6月21日

名前:立野 真紀
隊次:2017年度1次隊
職種:小学校教育
配属先:カスングLEA小学校
出身地:富山県射水市

2018年5月12日、首都リロングウェの北部に位置するカスング県で、古川南(2016年度1次隊)配属のカスング小学校、栗田優(2017年度1次隊)配属のスザ小学校、そして自分の配属先であるカスングLEA小学校の3校合同運動会を行った。私たち3人の運動会への想い・目標は、子どもたちに日本の運動会に興味関心をもってほしい、協力することや責任感をもつことの大切さを感じてほしい、そしてただのイベントで終わらせないことだった。

運動会は各校5、6、7年生から選抜16名計48名で行うことを決め、選手たちと練習を重ねた。挨拶、整列、団体行動の基本から教えたが、話を聞かない、勝手な行動をする、無断欠席するなどと大変なことばかりだった。それの原因をひとつずつ探り、子供たちの気持ちとなって解決することを心がけた。お昼ご飯なしで2時半まで授業した子どもたちは空腹に耐えられず欠席するのも無理はない。私は同僚の先生に相談し、朝配っているポリジ(雑穀で作られたおかゆ)をメンバーの為に残してもらった。そのおかげで、子どもは練習前にポリジを食べ元気に練習に取り組めた。

もう一つの不安は、協力してくれる先生を探すことだった。私の同僚は女性が多く、放課後は家事で忙しかった。そんな中、私は自分から誘うことはせず、運動会に興味をもってくれる先生を待つことにした。最初は一人だったが、ある先生が来てくれるようになった。私たちは相手チームの学校へ視察とルールの確認も行った。そしていつしか、私よりもその先生の方が「絶対に1位になるんだ」と熱くなっていた。それは子どもたちへと伝わり、中身の濃い練習へと変化していった。人と人が同じ気持ちになれば、これほど大きな力を生み、成長するのかと驚いた。

運動会当日、台風の目、大繩、騎馬戦、クイズ大会、相撲、綱引き、リレーの7つの競技で、総合得点を競った。子どもたちの普段見せない真剣な眼差し。きっと一生懸命に取り組むことで得られる喜び悔しさ、仲間と一つの目標に向かって協力する楽しさを感じていたのではないだろうか。そして私の学校は見事総合1位になった。スポーツも勉強も、練習したその積み重ねが勝利や成果につながるのだと伝えることができた。学校行事が少ないマラウイで、今回の運動会はとても大きな意味があったと思う。

カスングに住むボランティアで開催した今回の運動会。それぞれが持つマラウイ人との「つながり」をフル活用し、物品調達や告知がスムーズにいった。ただのイベントで終わらせない、どこかで誰か一人でもこの運動会の噂をしてくれたらいいなと思う。「先生、次の運動会はいつ!?」と聞いてくる子どもたちのために、またこのような学びの機会を作りたい。

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盛り上がった騎馬戦

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相撲:各校代表1人での大将戦

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カスングLEA小学校の集合写真