ボランティアレポート「未来を担う教員の卵たちへ!MAJILAワークショップ」

2018年7月12日

名前:富田 明澄
隊次:2017年度1次隊
職種:理科教育
配属先:マンゴチ県マンゴチ中高等学校
出身地:千葉県柏市

私が会長を務める理数科分科会(注1)では、年2回「MAJILA(マジラ)(注2)ワークショップ」を実施しており、先日、第4回目となる企画を実施し無事に終了しました。“マジラ”は現地語で“卵”を意味する通り、教員の卵である教員養成大学の学生を対象にしたワークショップです。

現在マラウイでは、私含め5名の理科教育隊員が各中高等学校に配属され、生徒へ理科目の指導にあたっています。活動内容として同僚となる教員への助言等支援も含まれていますが、マラウイにおいて地位やプライドのある中高等学校教員に対する指導は、比較的年齢も若く、任期も2年しかない隊員にとって一つの難題となっています。しかし、マラウイにおける質の高い理科教育の確立や継続のためには欠かせない任務であり、そこで立ち上がったのがこの「MAJILAワークショップ」です。特別講師という立場で企画運営ができる教員養成大学で、将来教員となる学生への支援を目的に約2年前から行われています。運営側には過去に行ったワークショップの受講生である教員や、隊員の同僚も加わり、現職教員の能力向上も狙いの一つとしています。

6月8日、首都郊外にあるナリクレ教員養成大学にて実施した第4回ワークショップのテーマは「Improvisation(ここでは身近な材料を用いて即興で実験を行うことの意味)」。マラウイの教科書にも日本同様、多くの実験が掲載されていますが、その多くが実施不可能です。学校には到底無いような器具、薬品が使われているためです。しかし、科学は教科書の中だけでなく、身の周りに溢れています。学生たちは器具や薬品がない中、身近な材料を用いて、どのように教科書同様の実験を行えるかの方法を考え学びました。また、経験値の低さが実験へのハードルを上げている現状があることから、実際に一人一人が器具に触れて体験することにも重きを置きました。

結果は大成功!終了後に行ったアンケート調査において参加者50人中50人、全員が「技能や知識が向上した」「次回も参加したい」と回答してくれました。また、ワークショップ中の学生の真剣な眼差し、実験に成功し子供のようにはしゃぐ姿には喜びと希望をも感じることができました。彼らが教鞭をとるようになった暁には、教え子だけでなく自身も理科を楽しむ、そんな授業が行える教員になって欲しいと思います。また、国の発展において不可欠となる理科教育が、今後のマラウイを背負っていく若い世代の人材育成に寄与できることを信じ、継続してこの活動を行っていきたいと思います。

(注1)理科・数学教育隊員で構成される有志の組織。

(注2)Malawi And Japan International Learning Associationの頭文字。「卵」の意味も込められている。

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まずはどのように「improvise」するかグループ討論

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各グループにアドバイスをして回る隊員

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最後に自分たちのimprovise実験を発表し演示