ボランティアレポート「遠隔授業を通じてマラウイに住む私が伝えられること」

2019年1月25日

名前:樋口 亜美
隊次:2017年度1次隊
職種:感染症・エイズ対策
配属先:ムジンバ県北部保健事務所 エヌクエニヘルスセンター
出身地:大阪府河内長野市

出身地である河内長野市教育委員会(大阪府)では、日本の小中学生と世界を繋ぐための取り組みとして、テレビ電話を使用した遠隔交流授業に力を入れています。私も学生時代に、同様の授業プログラムに生徒として参加していました。現在は、受講者から講師という立場になり昨年度に4回、今年度も9月から12月にかけて5回実施しました。

毎回授業の中では「マラウイをどんな国だと思いますか?」という問いかけをしています。当初、マラウイは途上国の一つであることから、「かわいそう」という回答が多いと予想をしていました。しかし、私の予想とは裏腹に、「みんなで支え合っている」「笑顔が多い」などポジティブなものが多く、実際に直面している困難などのイメージがない回答がほとんどでした。それは私が小学生の時の感覚に近かったといえます。その頃の私は、途上国に対し、先入観や偏った固定観念がない真っ白な状態でしたが、それは国際情勢や途上国の生活の現実を詳しくは知らなかったからです。そんな私自身が、その「現実」を見つめるきっかけとなったのが、小学生の時に受講したこの授業プログラムでした。授業の中での聞いた話や、見せてくれた写真を通じてその国の課題を感じ取り、「何か私がしなければ」という感覚を掻き立てられたのを鮮明に覚えています。

日本では、テレビ番組等のメディアを通じて、海外の沢山の情報にアクセスが可能です。自宅にいながら、あたかも他国の地を踏んだような気分になれます。それは途上国の地でも同様です。しかし、その情報は、作り手が視聴者を楽しませる為の意図が入っており、「現実」とは合致しないことも多いと今では感じています。テレビだけでは伝えられない現実に触れ、「途上国の姿を自分自身で理解する」それが私の伝えたいことであり、学生時代に遠隔授業で私が学んだことでした。

そのために授業では、マラウイのありのままの姿を伝えることを意識しています。具体的には写真を用いて、マラウイの生活や医療環境を伝えたり、小学生の学習環境の事例を取り上げたりしており、生活上の問題にも焦点を当てています。遠隔授業をきっかけとして、ありのままの姿を理解することで、生徒が途上国や国際協力に関心を持って欲しい。そこから、自分自身の目や心で見つめて、行動する力を養ってほしいと思いこのプログラムに協力しています。

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小学4年生へのテレビ授業の様子

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小学6年生へのテレビ授業の様子

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マラウイからのテレビ授業の様子