ボランティアレポート「やる気先生応援計画”Autonomous Teachers Workshop”」

2019年3月13日

名前:松下 恵
隊次:2017年度1次隊
職種:小学校教育
配属先:マチンガ教員養成学校
出身地:東京都世田谷区

マラウイの小学校現場はカオスである。1クラス100人を超え、子供たちは直接教室の床に座り、足の踏み場もない。机があるのは最高学年の8年生くらい。教室が足りず外で授業をする。教科書も人数分なく、内容に間違いが多い。時間割通りに授業が行われない。そんな状況に情熱と責任感を失っている先生が少なくない。

そんな中で活動する小学校算数隊員たちの一筋の光は、本当にやる気のある先生たちの存在。そのやる気に応えたい!彼らにならスムーズにこちらの思いが伝わるかも!という思いで始めたのが、「やる気先生応援計画 ”Autonomous Teachers Workshop“」である。

小学校現場で活動する5名の隊員が出会った、6名の現地教員が対象。知識や指導技術の向上、それによる授業の質の向上、意欲のある教員同士のネットワーク作りを目的として、2019年の1月~3月に全4回で行った。テーマは事前のアンケートで集まった疑問や課題から「数や位の概念」「分数」「グループワーク」「文章題」などを取り上げた。各テーマには、教師中心型のマラウイ教育に欠けている、授業で大切なことも盛り込んでいった。

毎回角倉亜海奈(2017年度1次隊)の進行で、立野真紀(2017年度1次隊)が子供たちの実態調査をもとに問題点を明らかにし、松下がその背景や解決法を講義。後半は、先生たちが実際に教材を作って操作したり、算数的活動を考えてプレゼンしたりと実践も取り入れた。平松祐衣(2017年度1次隊)の手作りの視覚教材を使ったプレゼン、栗田優(2017年度1次隊)のアクティビティーの実践例、東野由季(2018年度1次隊)のワークシートなども活用した。

さて、会議中も携帯をいじるのがあたり前のマラウイ先生たちの反応は?

身を乗り出して5,6時間のワークショップに集中!第1回目から、導入で木やあめなどの具体物を使ったり、例題に出す数の大きさを工夫したり、学びを生かして授業力向上!同じ学年担任同士、電話で授業に向けて意見交換!しかも「同僚の先生にもぜひシェアしたい」と、ワークショップを自主開催するまでに!「ワークショップの学びのおかげで、すごく授業が変わったよ。例えば導入で、子供たちの体験・経験を聞いたよ。少しでも、日常生活としてイメージして欲しくて。そして子供参加型の授業にしたくて。同僚も巻き込んでね!」という嬉しい感想も聞けた。

当初の予想を大幅に上回る彼らの変化や向上心が、私たち各隊員のやる気にもなり、活動にも良い影響を与えている。これを契機に各地でマラウイアンの勉強会が開かれ、それらをサポートしていけたらと希望を抱いている。

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研修参加者との集合写真

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プレゼンテーションに向けて練習中

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メモを取りながら講義に集中!