インターンレポート1「3つの軸+1がJICA in Malawiの活動だ!」

2020年3月31日

2020年2月から3月までJICAマラウイ事務所でインターンとして働いていた藤田修平と申します。このインターン期間にて、複数回のインターンレポートを通じてマラウイでのJICAの活動やマラウイ自体を伝えたいと思います。

私はマラウイへの渡航前までJICAのマラウイでの活動が良く理解できないままでした。しかし実際にマラウイに来て非常に理解が深まりました。私と同じようにJICAはマラウイで何をやっているのかよく理解できない人のために、第一回目の投稿で現在のJICAマラウイの活動を分かりやすく伝えたいと思います。

現在のJICAマラウイは主に3つの軸で活動しています。3つの軸とは、農業開発、人材育成と教育、インフラ強化です。また他の国と同様にJICA海外協力隊の活動も行っています。

農業開発は、灌漑事業や市場志向型農業等があります。灌漑事業は、技術者の育成と農家が乾季でも農業用水を得られるためにあります。市場志向型農業は"売る"ことを目的とした農作物栽培です。マラウイでは生産者が作りたい農作物を作って売っていました。これでは農家は儲かりません。市場志向型農業はその問題に対して、市場を考慮して生産物を決めて出荷するための事業です。また売るために肥えた農産物を育てることも目的です。

人材育成と教育は、教員大学の増築や本邦への研修(短期&長期)等があります。マラウイでは先生不足なうえに子供が増え続けています。そこでJICAは教員大学を増築して先生の確保を支援しています。また教員育成のプログラムも支援しています。留学生の派遣は、マラウイ人学生の日本の大学への派遣を通じて、将来日本とマラウイをつなぐ人材となることを目的としています。

インフラ強化は、空港建設・運営強化や水力発電事業があります。空港建設はインパクト絶大です。内陸国のマラウイにとって空港は非常に重要ですが、これまで空港インフラや運営は脆弱でした。そのためJICAは空港改修や管制官育成などの支援を行っています。水力発電事業は、マラウイの電力供給を支える非常に重要な事業です。一方で、電力普及率は約10%とサブサハラアフリカ諸国の中でも極めて低く、電力不足による停電の頻発が大都市でも起こっているため、生活や経済に甚大な影響が及んでいます(注)。そこでJICAは発電所の建設や大規模発電を支援しています。

JICA海外協力隊は世界全体でやっている事業なので特殊性は少ないです。しかしマラウイは最も協力隊員を派遣した国です。今までで1800人超のボランティアがマラウイで活動しました。現在(2020年2月)は34名の隊員が活動しています。

以上がマラウイで行っているJICAの事業の軸です。

特記すべき点は、この3つの軸に頂点をあてて協力をしていることです。もちろん、マラウイではこの3つの軸以外に、保健やガバナンスなどのニーズもあります。しかしながら、日本が持つ知見・経験・強みを最大限に生かせる分野に対して選択的協力を行うべく、この3つの軸に注力しています。これをJICAでは選択と集中と呼んでいます。また各国際機関もマラウイに多くの予算を割り当てています。一つの分野に多くの機関が連携を図りながら活動を行うと調整作業や方針違いが生まれ円滑に物事が進みません。一方で少ない機関が一つの分野に従事することはより現地のために臨機応変に対応できると思います。そしてJICAはこの3つの軸に絞っているのですが、なぜこの3つなのかをインターン期間中に考えたいと思います。

【画像】

JICAマラウイ事務所

【画像】

市場志向型農業プロジェクト

【画像】

カムズ国際空港ターミナルビル拡張プロジェクト