マラウイボランティアレポート「高校生へのマラウイ紹介」

2021年11月29日

名前:中根 菜生美
隊次:2019年度3次隊
職種:公衆衛生
配属先:ムジンバ南部病院
出身地:大阪府大阪市

11月5日、私の任地であるマラウイ北部のムジンバにあるカプタ小学校で、高知西高校の生徒にオンラインを使って、同じくムジンバで活動する隊員と共に、マラウイの生活と現地のトイレなど衛生状況について紹介しました。

始まりは、高校生が授業でアフリカの衛生環境改善について調べていく中でマラウイが最貧国ということを知り、現地の力になりたいと思ったことがきっかけで、マラウイの児童・学生向けにトイレの啓発ポスターを作成したことです。そのポスターの掲示の依頼がJICA四国を通じて、マラウイ事務所へ相談があり、マラウイ事務所の現地職員が、「ポスターの内容がマラウイの現状と異なるので、もっと高校生にマラウイを知ってもらいたい。」と高校に提案したところ、現地で活動する協力隊員の話を聞いてみたいとの要望があり、今回の活動紹介となりました。

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活動紹介の様子

当日は、写真を交えながら小学校で活動する隊員がマラウイの全般について話し、私が現地のトイレや衛生事情の説明をおこないました。具体的には、配属先のトイレや車いすトイレ、近所の穴トイレや井戸、私が普段使っている水洗トイレや洗濯等で使う水道を紹介しました。また、現地の人のトイレの認識や穴トイレの苦労、設置費用についても、配属先や現地の人に事前に聞き取ったことを説明しました。

そして、ポスターの改善点として、現地の人もトイレを使用すること、現地語しかわからない人もいるので英語の下に現地語に付け加えること、現地の人はトイレ後の手洗いが不十分だと思うので手洗い方法を付け加えることを高校生に提案しました。

マラウイや活動紹介の後は、日本の高校生と現地の小学生でそれぞれ質問をして交流しました。始めはお互い緊張した様子でしたが、好きな科目や休日の過ごし方など質問するうちに打ち解けていった様子でした。その姿を見て、またポスターを作ることがあれば、今までとは違ったものになるだろうと確信しました。また、私自身も赴任してから4か月しか経っていないため、今回の交流を通じて、マラウイの衛生事情について多くの学び、活動のヒントを得ることができました。

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当初作成されたポスター

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現地の小学生と高校生の交流

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集合写真