外務大臣表彰受賞JICA職員、改元で複数の取材も

2019年4月17日

平成30年外務大臣表彰(注1)を受賞した、マレーシア事務所のシニアプログラムマネジャー、ハフィズさん(Mr. Muhammad Hafiz bin Othman)。現職の現地職員として初めての快挙です。

ハフィズさんの受賞理由は、外務省の資料に次のように記載されています。

「学生時代から日本とマレーシアの相互理解や友好関係促進の活動に従事し、日本留学後、両国間の協力の基礎になっている東方政策の日本担当として二国間関係構築に貢献。その後、クアラルンプールに所在する国際交流基金、国際協力機構各事務所において計10年以上、文化・教育交流、経済協力のプロジェクト形成に尽力するなど、職務を超えて両国の相互理解に貢献している。なお、2006年の天皇皇后両陛下のマレーシアご訪問時には、マレーカレッジ卒業生代表として両陛下のガイドを務めた。」

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ハフィズさん

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宮川大使からの表彰状授与

この最後のくだりには、胸を打たれるエピソードが秘められています。この時の様子は、宮内庁DVD(注2)の映像、在マレーシア日本国大使館のウェブサイト(注3)等に残されています。

2018年5月1日の改元に当たり、各放送局が様々な特集を組むことは、日本国民には想像に難くありませんが、ハフィズさんもこの特集に当たり、複数の取材を受けています。

2018年中に取材を受けた結果は、文藝春秋社出版の本(注4)(天皇陛下・美智子さま祈りの三十年)の最終章である12章に掲載され、2019年に取材を受けたTBSやNHK、テレビ朝日ではテレビ番組として4月、5月に放映される予定です。

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東方政策元留学生同窓会30周年記念イベントでの箏の演奏

ハフィズさんは日本が堪能で、箏や茶道等の日本文化にも造詣が深いのですが、これは、当時通っていたマレーカレッジに日本語教師として派遣された、青年海外協力隊の影響がかなり大きいといいます。

ハフィズさんは、素晴らしい人たちを青年海外協力隊として派遣してくれ、日本への開眼を導いてくれたJICAに感謝し、恩返しをしたい、と語っています。

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ハフィズさんから着任したての青年海外協力隊へのマレー文化ブリーフィング