フィリピン向け無償資金贈与契約の締結:違法薬物患者の治療体制・政策を強化し、違法薬物問題の改善に貢献

2017年4月3日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、4月3日、フィリピン共和国の首都マニラにて、同国政府との間で、「違法薬物使用者治療強化計画」を対象として18億5,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、違法薬物患者向け治療施設の整備や治療プログラムの改善等に必要な財政支援を行うことにより、フィリピン保健省による違法薬物患者の治療体制・政策を強化し、違法薬物問題に対して治療面から改善を図るものです。

フィリピンでは、大量の違法薬物患者の存在が社会問題化しており、多くの患者が専門施設での治療を必要としています。しかしながら、保健省の許認可を受けた治療施設(全国44か所)は十分な収容能力を有しておらず、治療プログラムの質、患者の社会復帰を支援する体制等も不十分な状況にあり、質量両面における対策が急務となっています。

本事業により、治療施設の新規建設・拡張が促進される他、施設運営ガイドラインの整備により治療プログラムの質が向上するなど、保健省の治療体制・政策の強化が期待されます。

JICAは、本案件に加え、技術協力や政府関係者の日本への招聘事業等を組み合わせて実施し、フィリピンの違法薬物対策を治療強化の面から支援していく予定です。

【案件基礎情報】
国名 フィリピン共和国
案件名 違法薬物使用者治療強化計画(The Programme for Consolidated Rehabilitation of Illegal Drug Users(CARE))
実施予定期間 41カ月
実施機関 保健省
対象地域・施設 フィリピン全土
具体的事業内容(予定) 財政支援(治療施設の整備、治療プログラムの改善、啓発活動等)