JICA水環境管理能力向上プロジェクト、ミャンマー産業界にヤンゴンの水質管理の取り組みについて報告

2017年10月13日

2017年10月12~13日に、ミャンマー環境天然資源省環境保全局(ECD)、産業省(MOI)およびミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)などが共同で、工場の環境管理に関するセミナーをヤンゴン市ランマドー区UMFCCIビルにて実施しました。これは、ミャンマーの一般の工場管理者や経営者が排水処理に関する基準や制度を知り、そして実態を議論する、ミャンマーでは初めての試みです。この場に、JICA水環境管理能力向上プロジェクトの奥田到専門家が、プロジェクトで進めている都市の水質汚染源調査について中間報告を行いました。

汚染源調査は昨年から行われており、2018年6月のプロジェクト完了時まで続けられますが、報告では、一次処理による簡易な固形物・浮遊物などの除去などは少しずつ広がってきているものの、有機物を除去する二次処理がまだまだミャンマーの地元の産業界には広がっていないことが示されました。一方で、重大な汚染の原因になるような活動をしている工場は限られているところ、ミャンマー政府機関に関しては環境規制を効果的に履行していくシステムを作るとともに、汚染防止策を啓発や情報共有、さらなる促進策の構築等を進めていく必要性が示されました。奥田専門家は、産業界に関してはビジネスでは競争相手であっても業界全体を底上げしていくところで、環境に関するよい事例が共有されていくような取り組みの実施をアドバイスしました。

プロジェクトは2015年6月より開始され、産業が発展しつつある中で環境管理制度および技能が何もない中、ECDおよびヤンゴン市開発委員会(YCDC)、マンダレー市開発委員会(MCDC)に対して、水質調査やデータベースの構築トレーニングを実施しながら、日本人・ミャンマー人専門家チームとカウンターパートと議論しながら検査手順などの標準化に取り組んでいます。並行して、環境影響評価(EIA)を実施するコンサルタント認証制度や許認可マニュアルの作成の支援も行っています。環境管理の技術向上とEIAの様々な制度策定をミャンマーの環境行政を担っていくカウンターパートとともに行っていくことで、ミャンマーの環境管理制度が人々の生活環境の質を向上させ、持続可能な発展に寄与することを狙っています。

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排水状況の聞き取り調査をカウンターパート、専門家と実施

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水質調査の方法を実地で政府職員とトレーニング

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セッションにて発表をする奥田専門家/プロジェクトチーフ