ミャンマー向け無償資金贈与契約の締結:ヤンゴンで新規技術短大の設立により技能労働者の人材育成に貢献

2019年7月24日

日本国際協力機構(JICA)は、2019年7月29日にヤンゴンにて、「日本・ミャンマー・アウンサン職業技術訓練学校整備計画」の無償資金贈与契約(Grant Agreement:G/A)をミャンマー教育省との間で締結しました。本G/Aは、無償協力資金27億2,600万円を限度として供与するものです。本G/Aは、同無償計画のうち本体工事分にあたるものであり、昨年12月に署名された詳細設計分のG/A(供与限度額 1億6,500万円)に続くものです。

本無償計画は、施設建設及び機材供与を通じて日本水準のモデル技術短期大学「日本・ミャンマー・アウンサン職業技術訓練学校(JMASVTI)」をヤンゴンに新規設立するものであり、三年間の自動車整備及び電気のディプロマ・コースが提供される予定です。すでに第一回目のG/Aを通じて、新規建設予定の施設の詳細設計及び供与機材リストが作成されています。

また、2018年8月より技術協力プロジェクト「TVETの質的向上プロジェクト」が開始され、設立にかかるカリキュラム開発や教員の研修、既存施設改修や機材供与などを通じて同校の立ち上げ支援が実施されています。

JMASVTIは2019年12月の新学年度に仮設施設において、自動車整備と電気コースの第1期生の入学を予定しています。無償計画で建設される新規校舎は2021年5月に完成する見込みです。

エー・ミン教育省TVET局長は、署名式に際して、日本政府およびJICAの教育への支援に対する謝辞とともに、「生徒の募集は、10月かは始まる予定。多くの応募があることが予想されている」と開校に向けた意気込みを語りました。

加えて、JICAは教育省へのアドバイザー派遣を通じてTVET政策支援を行う他、労働・移住・人口省と協力と協力してもう一つの技術協力プロジェクト「国家技能標準(NSS)開発プロジェクト」を支援しています。同プロジェクトでは自動車整備士および電気技師の技能標準の設定、アセスメントの支援を行い、これら2職種における労働者の知識・技能の評価および認証を目指しています。こうした多面的な支援を通じて、JICAは今後もミャンマーの産業人材の体系的な改善強化を通じて持続的かつ公正な経済成長を支援していきます。

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