ひろばニュース

絶滅危機のペンギンを救え!

2019年5月14日

海の動物の生態やチリでの活動について話す近藤氏

4月13日(土曜)に、「絶滅危機のペンギンを救え!」というイベントを開催し、動物が好きな子どもたちや、JICA海外協力隊に興味がある方など、たくさんの方々にご参加いただきました。

ゲストスピーカーには、JICA海外協力隊経験者である近藤鉄也氏(チリ/獣医・衛生)をお招きしました。

貯金箱制作に取り組む参加者の方々

まずは近藤氏から、海の動物たちの生態についてお話しいただきました。
近藤氏がJICA海外協力隊として活動したチリの動物園で、保護されたペンギンの卵がふ化し、そして海に帰るまでの様子を写真と共にご紹介いただきました。可愛らしいペンギンの赤ちゃんが、逞しく成長していく姿に参加者は感動している様子でした。
JICA中部から近い愛知県の知多半島沖の海では、ウミガメやスナメリなどが生息しています。たまにクジラも訪れるそうです。スナメリを触った感触や、クジラの尾の模様の秘密などを実際の写真と共にご紹介いただきました。特に、ウミガメの卵は砂の温度によって性別が分かれるというお話には大人の参加者の方々から大きな驚きの声が聞こえました。
しかし、その海が人間によって汚染されてしまい、ゴミに絡まっているウミガメの赤ちゃんや、漂流したクジラのお腹から出てきたゴミの写真の紹介がありました。人間が出したゴミが海の動物たちの命を脅かしている現状についてもお話しいただきました。クジラのお腹から出てきたお菓子のパッケージやビニール袋などが私たちの普段の生活から出るゴミだと知った子どもたちは、とても悲しそうな様子でした。

たくさんのかわいいペンギン貯金箱ができました!

その後、ペットボトルを再利用してできる、ペンギン型の貯金箱作りを行いました。親子で触れ合いながら作ったり、子どもたち同士で助け合いながら作ったりなど、楽しく取り組むことができました。
好きな色のフェルトを選び、ハートや星の模様で飾り付けをし、自分だけのオリジナルの貯金箱を作ることができ、イベント後に実施したアンケートには子どもたちから「とても楽しかった」という感想が多くありました。

今回は海の動物たち、そしてごみ問題による自然界への影響について学びました。子どもたちからは、「動物の知らないことをたくさん知れてよかった」、「貯金箱作りが楽しかった」という感想をいただき、保護者の方々からは「写真を交えての経験者の方の体験談は理解しやすかった」、「大人でも勉強になる話を聞けて参考になった」、「子どもにも、何か響くものが残っていると思います」という感想をいただきました。

次回も、現在行っているパネル展「Our Home」と連動したイベントを開催する予定です!動物が好きな方や、国際協力について興味がある方のご参加お待ちしています!

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