ひろばニュース

パネル展連動イベント「象をみんなで守るゾウ!」

2019年7月17日

スリランカについて学びました

6月23日(日曜)に、パネル展「Our Home」連動イベント、「象をみんなで守るゾウ!」を開催しました!

まずは地球案内人と、地球にはどんな生き物が生息しているのかを子どもたちと一緒に考え、「地球は人間だけのものではない」ということに気付いけるような、楽しいアクティビティを行いました。

今回のイベントは、東山動植物園から副園長の茶谷公一氏を講師としてお招きし、象に関するお話しをしていただきました。現在、東山動植物園で飼育されているアジアゾウのアヌラとコサラは、スリランカからやってきました。スリランカでは古くから、象は神聖な動物とされており、荷物を運んだり、一緒にお祭りをお祝いしたりするなど、人々の生活と象はとても密着しているということをお話しいただきました。そして、参加者は象の生態について動画や写真を観たり、クイズを交えながら楽しく学びました。

象の生態について話す茶谷氏

さらに、スリランカで起きている象と人間の衝突についてもお話ししていただきました。なぜ、象は人間が生活する地域に足を踏み入れるようになったのか、そしてなぜスリランカでは象が減り続けているのかを知り、子どもたちはショックを隠しきれない様子でした。
また、参加者は時代と共に動物園は動物を「見せる」場所から「保護」する場所へと変わり、希少動物の飼育と保全の役割を担っているということを知りました。

紙漉き体験で作った紙に未来のために出来ることを書きました

生物多様性を確保するために、森は重要な役割を果たしています。木から作られる紙、紙を使用している牛乳パック、その牛乳パックを使う工作体験では、「紙漉き」を行いました。初めての紙漉き体験に、緊張している様子でしたが、コツを掴んでからは、それぞれとても上手な紙を作ることができました。
そして紙漉き体験で作った自分だけのオリジナルの紙に、人間と動物がこれからも仲良くするためにできること、そして自然や環境を守るためにできることなど、取り組めそうなことを書きました。参加者の皆さんは、「物を大切に使う」、「食べものを残さない」など、明日から取り組める未来のためにできることを書いていました。

今回は生物多様性について学び、動物と人間が今後も共存していくためには何ができるのかを考えました。子どもたちからは「牛乳パックで紙が作れるなんて知らなかった。色々な物がリサイクルできることが分かった」、「紙すき体験がとても楽しかった」という感想をいただきました。そして保護者の方からも「動物園に行くだけでは分からないことが知れて良かった」、「動物園の役割や象について知ることができた」という感想をいただきました。
夏休みもなごや地球ひろばでは楽しく学べるイベントが盛りだくさん!皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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