トピックス(2017)

グローバルカレッジ2017―大学生国際協力合宿―に参加したインターン生の感想

2017年10月13日

9月5日、6日にJICA中部で「グローバルカレッジ2017-大学生国際協力合宿」を開催しました。グローバルカレッジには、中部地域を中心とした大学から学部生33名が集まり、終始活発な意見交換が行われました。昨年度も開催し、好評だった本イベントの参加者は、今、実際に国際協力を行っている、または、国際協力に興味があり今後何かの形で参加したいという意欲あふれる学生たち。本イベントは、そのような参加者自身が主体となるワークショップを中心に、実際に国際協力の現場で活動経験のあるJICA中部スタッフ5名がこれまでの体験談について語るなど様々な手法で進行しました。終盤には、多様な観点から参加者自身が「グローバル人材」や「国際協力」について考え、深める機会となりました。
今回、本プログラムの参加者であり、JICA中部で2週間のインターン実習を行った学生に、本プログラムの概要と参加した感想をまとめてもらいました。

世界の「課題」を考える

世界の課題を書き出します

国際協力に関心のある大学生が集まり、現在地球上に存在する「課題」について話し合いました。その後自分たちが挙げた「課題」から一つを取り上げ、その原因について、また課題解決に向け、国・地域・個人単位でできることを考えました。皆それぞれ異なるバックグラウンドを持っており、6人いれば6通りの、30人いれば30通りの考えがありました。朝一番の活動でしたが、積極的に意見を出し合い、話し合う姿が見られました。
私たちが考えた「課題」というのは世界の中で“あってはいけない差”であり、この現状をよりよくするために掲げられた、SDGs(持続可能な開発目標)について学びました。自分たちが挙げた「課題」と照らし合わせながらSDGsを考えることで、より具体的にイメージすることができました。
(名古屋市立大学3年 塩脇 亜理沙)

JICAの取り組みを知る 

地球案内人からの説明

地球案内人の方に、SDGsの17の目標の中から、開発途上国の問題とJICAの取り組みについて紹介して頂きました。開発途上国というと、一般的に貧困や干ばつなどが思いつきますが、実際はそれだけが問題ではありません。それぞれの国が抱える問題は、大きな事から小さな事まで様々です。JICAでは、日本と相手国とでスムーズに事業を進めることができるよう、現地に合った形の中で日本の知見を活かし、課題解決を進められるよう努力しているそうです。そのなかで気を付けていることは、”お互いの価値観を尊重すること”だそうです。この言葉を聞き、私も日頃からの人との関わりのなかで、大切にしていこうと思いました。(愛知淑徳大学3年 大山 紗於里)

開発途上国への支援プロジェクトを考える 

グループの意見をまとめることも勉強になりました

このワークショップでは、架空の開発途上国を想定し、その国の「貧困」を解決するために、どのような支援プロジェクトを最も優先して行うべきかをグループに分かれて考えました。その国の産業や保健事情、生活・自然環境といった情報をもとに、その国がどのような問題を抱えているのか話し合い、どのような支援を目指すのがよいかを考えました。この”何を優先してどう支援するべきか”という問題は、絶対的な答えはなく、とても難しいものでした。しかし、支援プロジェクトを考える立場に立つことで見えてくるものがありました。支援する側として、相手国の事情をよく理解する必要があると実感し、また、プロジェクトの決定に対する責任を感じました。実際の現場では、その国の現状を自身の目で把握するとともに、現地の人の意見をよく聞き、慎重に、必要なプロジェクトを決めていくことが一層重要となるのだろうと思いました。(名古屋大学2年 牛田 茉希)

国際協力の「キャリア」について考える 

国際協力のキャリアは多種多様で面白い

国際協力で働く場としてはJICA職員以外にもたくさんあるということ、国際協力人材に求められる資質や能力とは何か、ということなど、将来、自分がどのような働き方をしたいのかを確認するためには、欠かすことのできないお話を聞くことができました。国際協力の仕事には、「JICA職員」として、途上国の課題解決のためのプログラム作りなどをする仕事以外に、「技術協力専門家」として途上国に技術を伝えに行く仕事や、「開発コンサルティング企業」に就職して、専門技術を活かして、途上国開発現場でインフラ整備などの具体的な作業を行う仕事などがあり、非常に多岐に渡ります。国際協力に関わる仕事の種類が数多くある中で、「現場で働きたいのか、裏方で支援をしたいのか」など、自分はどのように働きかけたいのかを把握することが大切だと思いました。
(名古屋大学3年 那須 章成)

体験談から学んだこと

現場の話に興味津々

私は講師の方のお話を聞き、国際協力に携わっていきたいのならば、開発途上国の課題についてまず、自分の目で見ることが大切だと感じました。国際協力には様々な形がありますが、現地に行って生活を体験することで人の立場や気持ちを考えることができ、どのような支援が必要なのか課題に対する具体的な解決策につながると思います。私は、途上国のボランティア活動になかなか参加できずにいました。しかし、お話の中で「タイミング」「自分のやりたいことへの追及」の大切さを学び、学生であるうちに途上国を訪れ、将来自分に何ができるのかを考えるきっかけにしたいです。また、いつまでも自分のやりたいことに対して貪欲に突き進んで行きたいです。今回、貴重なお話を聞くことができてとてもよかったです。(名城大学2年 猪子 純加)

合宿を終えて 

世界で輝く私になる!.

今回の合宿には様々なバックグラウンドを持った学生が集まりました。それぞれ国際協力に対する意識は全く違い、中には「将来、国際機関で働くために語学力の習得に励んでおり、学部課程を終えたらキャリアのために大学院に進学する。」という人もいる一方で、「国際協力に携わりたいが、今何をしたらいいのかわからない。」というように、まだ意志が定まっていない人もいました。しかし、参加者全員に共通して言えるのは、意識の程度は異なっても、「国際協力について知りたい。」という思いを持っていることでした。私は、その思いを持つだけで、国際協力の道へ一歩踏み出しているのではないかと考えます。国際協力に関して、漠然とした理想的なイメージを抱いたままでいるのではなく、それに対して、現実的に今の自分に何ができるか知るために実際に動くことが重要だと思います。そのような行動が、今後の自身のキャリアのためだけでなく、日本の国際協力事業を理解するという意味合いで、国際協力そのものにいくらか貢献できているように感じました。
合宿のプログラムでは、既述の通り、国際協力に関するジェネラルなトピックに限らず、JICA事業や、JICAを含めたあらゆる国際協力のキャリアについて詳細な説明がなされ、参加者全員、私自身も多くの知見を得ることができました。また、多くの学生との交流を通じて、それぞれ目的意識も変わったのではないかと考えます。“国際協力の仕事に憧れを抱いている学生”のままでいるのではなく、“国際協力について意欲的に知ろうと行動する学生”であることが大切だと学びました。(愛知県立大学3年 藤岡 友里)