トピックス(2017)

企画展「HOME-故郷を離れて-」連動イベント2 トークセッション「国を超え、同じ市民として生きる」を開催しました。

2018年2月13日

ネパールでの暮らし、来日と日本での難民認定申請

ケーシー氏と羽田野氏にそれぞれの立場からお話しいただきました

トークセッションでは、2015年に日本で難民認定を受けたケーシー氏が、なぜネパールを離れて日本に来ることになったのかを、写真などのスライドショーを交えてご本人にうかがいました。日本に来て寝泊まりする場所や食事に困る状況になった時に、畑でおばあさんにもらった大根の味が忘れられないといったエピソードとともに、日本で触れた人々の優しさや感謝の気持ちをお話しくださいました。また、羽田野氏からは、日本の難民認定申請の厳格さや認定までに要する時間、在留資格との関係について分かりやすく解説していただきました。

難民認定を受けてからの暮らしと活動

ネパールの民族舞踊を披露してくださいました

難民認定申請後、
約4年を経て、難民認定されたケーシー氏は、日本で働き、健康保険に加入し、住まいを借りることが認められるようになりました。本当の意味で安全で安心な暮らしをスタートできるようになった喜びを胸に、自分を受け入れてくれた日本に恩返しをしようと地域の清掃活動などを始めました。さらに、同じ地域に暮らすネパール人が、日本のルールや生活になじめるような手助けも行っています。

共に暮らすために私たちができること

ネパールで使われている文字「デバナガリ」の書き方も教えていただきました

違う国の人と共に暮らすには、相手の文化への理解が大切です。今回は、参加者の皆さんが、ネパールへの親しみを感じるきっかけとなればと、民族舞踊を披露していただきました。リズミカルな歌にあった軽やかな踊りを、手拍子を打って鑑賞し、歌詞の意味について教えていただきました。さらに、ネパールで使われている「デバナガリ文字」でスパイスの名前が書かれた札合わせゲームも行いました。参加者は、ネパールなどからの輸入食品や、見慣れない文字に触れ、ケーシー氏と共に和やかなひとときを過ごしました。
ニュース等で耳にする「難民」という言葉は、遠い国の出来事のようで、当事者意識を持って考えるのは難しいこともあると思います。しかし、ケーシー氏のように、故郷を離れて日本で生活の基盤を築いた方のお話を直接聞くことで、参加者は「難民」という言葉を少し身近にとらえることができたのではないでしょうか。「日本は道や街がきれいですばらしく、人々が優しい」とケーシー氏は言います。日本に対してそんな思いを抱く外国の人々と共に生きていくために私たちができることを、交流を通して考える機会となりました。