トピックス(2017)

企画展「HOME-故郷を離れて-」連動イベント 3 ランプシェードづくり「難民キャンプと明かりのはなし」を開催しました。

2018年2月23日

避難民となった人だけでなく、受け入れ国や地域を支える国際協力

世界の避難民は、6,560万人。日本の人口の約半分にあたります。自国を離れる難民は、そのうち約1,720万人です。

今回のワークショップでは、ランプシェードづくりに先立ち、参加者全員で、企画展「HOME-故郷を離れて-」の見学を行いました。世界の避難民の現状や避難民を受け入れる国や地域への協力の大切さ、民間企業の取り組みについて地球案内人がご案内しました。その中で、企業の取り組みの一例として、パナソニック株式会社の「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を取り上げ、コンゴ民主共和国やケニア共和国などの難民キャンプに住む避難民や彼らを受け入れる地域にソーラーランタンを届けた事例を実物と共に紹介しました。

電気の明かりで変わる、難民キャンプの人々の生活

「夜の地球の衛星写真」では、明かりによってくっきり日本列島が浮かびあがって見えます。

電気がある生活に慣れた私たちにとって、電気がない生活を想像する機会は稀かもしれません。しかし、世界の無電化地域に暮らす人々は約11億人といわれ、難民キャンプもそのような地域に設置されることが多くあります。無電化地域で、明かりとして使われている灯油ランプが、ソーラーランタンに代わることで、ランプの煙による健康被害や火事につながる危険が少なくなります。10万台のソーラーランタンは、難民キャンプや避難民を受け入れる地域全体の、教育や保健・医療、女性の自立支援などの課題解決につながっています。

実験とランプシェードづくり

手回し発電実験の様子

ランプシェードへ飾りつけする参加者とUNHCRのかまぼこ型テント

手回し発電実験で、LED電球が白熱電球や蛍光灯に比べて省エネであることを体感し、いよいよLEDランプシェードづくりに取り掛かりました。デザインの決め手となるのは、明かりの色です。今回の工作では、2つのLED電球を組み合わせて点灯させたい色を作ります。赤と緑を組み合わせて黄色、青と緑で水色というように、「光の三原色」を体験的に学ぶことができます。仕上げに、型抜きした色紙のパーツで飾りつけをして完成させます。参加者は、空や春、森などそれぞれにイメージを膨らませ、ランプシェードづくりを楽しみました。

難民キャンプのテントに入って、ランプを点灯しよう!

暗い空間でも、明かりを頼りに文字を読み書きする体験

最後に、出来上がったランプシェードを5-6人家族用のかまぼこ型テントの中に持ち寄り、真っ暗な室内の中で一斉に点灯します。ランプシェードの明かりだけを頼りに、難民キャンプで使われる支援物資クイズのワークシートの穴埋めにも挑戦しました。参加者は、テント内の暗い空間の中で活動することで、電気や明かりのない生活、難民キャンプでの暮らしへと思いを馳せ、世界の避難民について関心を高めるきっかけとなったようです。