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国際協力の仕事はいろいろ

朝の水くみ風景。水運びは女性や子どもの仕事で、子どもたちは登校前に水運びをすませる
©今村健志朗/ガーナ

毎年3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。これは、女性に対する差別撤廃と、社会開発への完全で平等な参加に向けた環境整備も目指してゆくことを目的に定められました。

女性を取り巻く環境、解決すべき世界の課題の背景には、ジェンダー(社会的・文化的につくられる性別)※に基づく偏見や不平等があるといわれています。

世界には教育が受けられず、読み書きや計算が出来ない女性がたくさんいます。途上国の女性の家事労働時間は非常に長く、女性への大きな負担になっています。若年妊娠や望まない妊娠は、母体や胎児の身に危険が伴います。女性や少女がその被害者になりやすい人身取引(トラフィッキング)など、女性に対する暴力も存在します。

ジェンダーによる男女の差別を解消し、個々の能力が活かされ、安全で安心して暮らせる社会を作っていくことは世界共通の課題です。

※ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対し、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。男女の社会的・文化的役割の違いや男女間の関係性を示します。 

ジェンダー不平等指数

国連開発計画(UNDP)が発表するジェンダー不平等指数(Gender Inequality Index:GII)は、保健分野、エンパワーメント、労働市場の3つの側面から構成されており、国家の人間開発の達成が男女の不平等によってどの程度妨げられているかを明らかにするものです。
ジェンダーの公平性が最も高いのはスウェーデンで、最もジェンダーの平等性が低いのはイエメンです。イエメンでは、男性の中等教育就学率が24.4%なのに対し、女性はわずか7.6%。立法府の議席に占める女性議員の割合は0.7%にすぎず、就労年齢の女性のうちで金銭的対価を受け取れる労働に就いている割合は男性74%に対して女性は20%に過ぎません。
順位
(146カ国中)
国名
1 スウェーデン 0.049
2 オランダ 0.052
3 デンマーク 0.060
4 スイス 0.067
5 フィンランド 0.075
14 日本 0.123
142 コンゴ民主共和国 0.710
143 マリ 0.712
144 ニジェール 0.724
145 チャド 0.735
146 イエメン 0.769
ジェンダー不平等指数(GII)
出典:UNDP 2011年版人間開発報告書

単位:%/2000-2006年
出典:「世界子供白書」をもとに作成された日本ユニセフ協会ウェブサイトより

読み書きができない女性

赤い箇所は、読み書きができない女性が多い地域。世界の成人非識字者の3分の2以上は女性とされ、読み書きや計算が出来ないだけでなく、保健衛生や食生活に関する知識がない人も多い。

事例:世界人口70億人
人口大国インドで「男児選好」がもたらすもの

インドでは息子は価値のある資産としてみなされ、娘は負債だと考えられます。 その背景には結婚時に新婦側から新郎側の実家に支払われる持参金である「ダウリー」があります。
このためインドでは、妊娠した女性が、現在では非合法とされている性選別をして人工妊娠中絶をし、1994年から2010年までに約1000万人の女児の胎児がインドで中絶されたと言われています。女性が少なくなることで、レイプや誘拐が増加し、女児の人身売買が起きています。
人口大国インドがこの問題にどのように向き合うのか、産む女性がインドで抱える課題は多く残されています。

出典:国際協力NGO ジョイセフ (公益財団法人)ウェブサイト「Friend’s Story」 より
http://www.joicfp.or.jp/jp/operation/friends_story/vol6/
インド、マハーラーシュトラ州の村で出会った若い夫婦。妻のレヌカさんは16歳だった
©国際協力NGOジョイセフ