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世界が見えるトピックス 開発途上国レポート

スーダンでサッカー!

スーダンにおけるサッカー

アフリカで人気のスポーツはもちろん「サッカー」。スーダンでも例外ではありません。気温が落ち着き始める夕方になると、あちこちでボールを蹴る少年達が見られます。またスーダンサッカー協会(SFA)のもとで開催される「スーダン・プレミアリーグ」は1965年に設立され、現在18チームが参加しています。人気チームの試合の日はスタジアムは応援客で満員になり、大変なにぎわいを見せます。

今回永島さんはSFA財務理事を表敬訪問し、スーダンのサッカーについて意見交換を行いました。スーダンのサッカーの課題としてサッカーボール等の物資不足という問題もあるのですが、その他に「指導者の育成」も大きな課題としてあげられました。SFAでは指導者育成の強化のため、指導者候補生への研修を実施しています。永島さんも研修を視察し、将来の指導者達に熱いエールを送りました。 

スーダンにおけるサッカー

永島さんの訪問をきっかけにボールとユニフォームがJFAとJリーグから寄贈されました。今回の訪問は、日本サッカー界とスーダンサッカー界の関係構築の第一歩となります。今後も意見交換を継続していきましょうと、SFA財務理事と永島さんが熱い握手を交わしました。

スーダンにおけるサッカー

ゼイン君との出会い

「はじめまして、ゼインといいます。どうぞよろしくお願いします」
今回の訪問中、流暢な日本語を話すスーダン青年、ゼイン君に会いました。彼はスーダンで活動する日本のNGOロシナンテスが運営していたサッカー教室で幼少からサッカーの指導を受け、震災後にはロシナンテスが企画した南北スーダンと東北の交流事業にも参加しました。それがきっかけで「日本でサッカーと勉強をしたい」と思うようになり、ロシナンテスの皆さんの支援によって、九州国際大学付属高等学校に3年間留学をした青年です。「元サッカー日本代表選手がスーダンにやってくる!」甚平姿のゼイン君とゼイン君の家族が、永島さんを大歓迎してくれました。

スーダンにおけるサッカー

ゼイン君は現在20歳、日本での3年間の留学終了後はスーダンに戻り、今は首都ハルツーム大学の2年生。2015年にはスーダン・プレミアリーグの1チーム、「Al-Ahli Khartoum」に加入。大学に行きながらプロチームでサッカーを続けています。

スーダンにおけるサッカー

「日本のJリーグでサッカーがしたいです!どうやったらJリーグに行けますか?」ゼイン君からはっきりとした気持ちが告げられました。スーダンのサッカー選手が目指すのは、多くの場合はヨーロッパリーグのチームですが、ゼイン君が行きたいのは日本のJリーグです。「サッカーを通して、スーダンと日本の架け橋になりたいんです!」
「『近い将来、Jリーグで活躍する』とうい大きな目標に向けて、今何が出来るかを常に考え、またそれを実行して、1つずつステップアップして下さい。サッカーを磨き、人間力を磨く事で目標に近づけると思います。応援しているよ」 永島さんとゼイン君の熱いサッカー談義は、夜が更けるまで続きました。

少年達にサッカー教室!

とうとうスーダン滞在の最終日、良い天気に恵まれました。NGOロシナンテスが長年支援してきたスーダンでのサッカー教室を現在はスーダン人のサッカーコーチが受け継ぎ、毎週2回サッカー教室を継続しています。ゼイン君の後輩にあたるサッカー少年達約50人への永島さんのサッカー教室です。今回のサッカー教室では、SFAに寄贈されたユニフォームとボールを使用します。ゼイン君、JICAスーダン事務所スタッフと青年海外協力隊員がアシスタントとして協力し、サッカー教室の準備を進めます。

スーダンにおけるサッカー

午前8:30、予定より30分遅れて教室が開始しました!

スーダンにおけるサッカー

柔軟体操をしてから、まずはドリブルを開始。そこで永島さんから少年達にアドバイス。「今、君たちのドリブルを見てたけど、全員がボールしか見てないよ。ドリブルをしながら次に誰にパスするか、敵はどう動くか見なきゃいけない。そのためにはボールがどこにあるのか、見ていなくても把握できなきゃいけないんだ。次はボールを見ないでドリブルしてみよう!」少年達は真剣に永島さんのアドバイスに耳を傾けます。

スーダンにおけるサッカー

次はシュート練習。「おっ、いいねー!!!」小さい体から飛び出るパワーのあるシュートに永島さんも声を上げます。スーダン人の持って生まれた身体能力の高さには、永島さんも驚きました。

スーダンにおけるサッカー

サッカー教室後半は、年齢別チームに分かれてミニゲームです。とたんに少年達の闘志に火が着きます!楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまいました。

スーダンにおけるサッカー

「今日はみんな本当に頑張りましたね!みんな1人1人から、『うまくなりたい』という気持ちが伝わってきました。現在、ヨーロッパを中心に、多くのアフリカ選手が活躍しています。その全ての選手は特別ではありません。日ごろの努力で勝ち取ったもので、みんなにもチャンスがあります。スーダンから一人でも多く世界へ羽ばたく選手が出る事を期待しています」

その後今日のMVPを永島さんが表彰。他のメンバーへうまいアシストをした少年がMVPに輝きました。最後はみんなと記念撮影、少年達にも、永島さんにも、そして見に来てくれた観客たちにとっても、思い出深いサッカー教室になりました。

スーダンにおけるサッカー

今回、永島さんが初めて訪問した、スーダンという国。文化も宗教も気候も言葉も環境も、日本とは違うスーダンですが、その中でスーダン人と共にスーダンの課題解決に向け汗をかく多くの日本人達、そしてサッカーを一緒に楽しみ、日本人と共に前進していく、スーダン人達に出会えました。

「今まで何も知らなかったスーダンですが、今回このような訪問の機会があって、ぐーっと近くに感じています。大事なのは、まず、自分が世界を知ること、知ろうとすること。今後も多くの国を訪問し、その国の人々のニーズに耳を傾け、私なりにスポーツを通じた国際協力に貢献していきたいと思っています。」
JFAの国際委員に就任された永島さん。なんプロも永島さんの今後の活動を応援しています!

外部リンク:特定非営利活動法人ロシナンテス  http://www.rocinantes.org/

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