
取材・文責:学生レポーター 山口紗都美
私たち日本人は、よくブラジル人のことを「明るい」「陽気」など、根拠なく明るい感じの人柄をイメージしがちではないでしょうか?
でも本当はもちろん、一概になんでもかんでも“明るい”だけではないんです!
例えば、ブラジルといえばすぐに思いつくのがカーニバルで踊られる「サンバ」ですよね。でもあの明るいイメージの強いサンバも、元々奴隷が始めた踊りと言われており、歌詞の内容も良く聞いてみると、なんとも哀愁ただよう、深い意味のある感じなんです。
これはブラジル人と日本人の特徴をわかりやすく比較できる例えなんです。
日本人はゆで卵のように初対面や知り合いから「友達」と呼べるようになるまでには、殻を叩くように時間や労力がかかります。しかしその殻を一度破ってしまえば、距離がとても近くなることを表しています。
一方、ブラジル人は梅干しのように友達になるために噛み砕くまで、時間も労力もかかりません。しかし関係を進めていくうえでプライベートな話題を原因に壁にぶつかることが多々あります。本当に大切な友達と呼べるまでにはより多くの時間がいるのだそうです。
私たち日本人にとっての褒め言葉といえば、「和(輪)を大事にするね」や「おもてなしがすごい!」「テクノロジーが発展している!」などなどが挙げられると思いますが、ブラジル人にとっての褒め言葉とは何だと思いますか??
それは、「ブラジルは小さな地球だね!」なんです!
これはどういうことかと言うと、ブラジルは人種のるつぼと呼ばれるように、黒人から白人、アジア人まで本当に様々な人が入り混じって暮らすことが当たり前となっています。国中の気候も様々で、雪が降るところから熱帯雨林まで各地で全く違う顔を持ち合わせています。
さらに、ブラジルは大抵の土地に地下水が流れているため、全国的に耕地を広げられるポテンシャルを持っています。天然資源で国内の需要を満たすことが可能とも言われています。ただし、石炭は採れないので代わりに木炭を使います。
色々な特徴を合わせて見てみると、まるで一つの地球のような、大きな大きな国ですよね!!
いかがでしたか?なんとなく“陽気な人たち”と思っていたブラジル人。彼らの特徴を少し知ってみるだけでも、イメージが変わったのではないでしょうか?