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AIDS Bike Ride 2008

掲載日:2008年12月24日

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2008年11月28日から12月5日にかけてPeace Corps※主催のエイズ啓発サイクリングツアー「AIDSBike Ride 2008」が開催されました。これはここ数年、毎年この時期に実施されている企画で、今回、日米合わせて約30名のボランティアが参加しました。JOCVからは6名が参加し、さらにJICA車両がサポートとして随行しました。わたしは昨年に引き続き2回目の参加です。

今回のサイクリングの舞台はニジェール東部のザンデール州。ナイジェリア国境近くの町・ダンバルトからザンデールまで約150kmの道のりです。道中の村々で止まっては啓発活動を行なうため、1日あたりの走行距離は多くはありません。サイクリング中は先導車両のスピーカーから音楽が大音量で流されます。道路は交通量も少なく、ほぼ平坦です。しかも大勢の仲間と一緒に走るわけですからとても快適で楽しいサイクリングとなります。夜は学校の校庭等で野宿し、食事は当番制により自分たちで作ります。

村に到着すると、まず啓発ソングを流し、それに合わせてボランティアたちが踊ります。大挙して自転車で突然やってくるアンナサーラ(外国人)は人集めに大きな効果を発揮します。それがこのサイクリングの狙いでもあります。すぐに幾重にも人垣ができ、村は興奮に包まれ、いわばお祭りのような雰囲気になります。村人たちもボランティアたちと一緒に自然と踊りだします。そして村人たちの関心が十分高まったところで寸劇やグループに分かれての啓発が行われます。

啓発では、エイズに関する正しい知識を持ってもらうことと、その予防手段としてのコンドームの使用推進を訴えることに主眼が置かれます。コンドームの正しい使い方について模型を使っての実演も行われます。ニジェールではコンドームは1つ25FCFA(約5円)と物価水準からいっても比較的安価で販売されていますが、まだあまり一般に普及しているとはいえません。

エイズの一大流行地であるアフリカにあって、ニジェールはエイズ患者が比較的少ないのが現状です。しかしこの状況が今後とも続くという保障はまったくありません。エイズが蔓延すれば大きく国力をそがれることになるのは明らかで、その事態はなんとしても避けなければなりません。だからこそ、エイズについて人々に正しく知ってもらうとともに、コンドームの使用によりエイズ感染のリスクを減らせるということを理解してもらい、コンドームの使用が普及していくように働きかけることが今重要なのです。

(青年海外協力隊18年度3次隊 感染症対策 山本朋宏)

※米国の「平和部隊」。発展途上国援助を目的とする米国の長期ボランティア派遣プログラム。