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空手道国際大会にて、JICAボランティアによる武道会を開催

掲載日:2010年7月21日

2010年5月27日、ニジェールの首都ニアメのSTADE GENERAL(国立競技場)内Academie des Arts Martiaux(武道館)にて、JICAボランティアによる武道会を開催した。5月24日〜30日に行われた「第12回アフリカ第3地域空手道国際大会」に合わせて、武道の理解促進を目的に、ニジェールで活動する青年海外協力隊員5名が協力して行った。今大会は、西アフリカ8ヶ国(ベナン・ブルキナファソ・コートジボワール・ガーナ・リベリア・ニジェール・ナイジェリア・トーゴ)が参加する空手道の国際大会で、各国が毎年持ち回りで開催している。ニジェールで行われるのは8年ぶり(前回2002年)で、大会参加選手をはじめ空手道関係者約300人が集まった。今回の取り組みは、ニジェールだけでなく西アフリカにおける武道の普及・発展・理解促進を図り、JICA事業について紹介する絶好の機会となった。内容は、日本の文化としての武道の目的や本質、礼についての説明を行い、空手道、古武道、柔道、剣道、居合道、合気道の演武を披露した。

空手道の演武は、村田秀文(青少年活動隊員・沖縄小林流空手道三段)とその生徒により行った。空手道には多くの流派があり、小林流と和道流の形を演武することにより流派の違いや特徴を伝え、空手道関係者達は2つの流派の形を見比べていた。続いて、村田隊員による古武道の演武では「サイ」と呼ばれる武器を使い、今では日本でもあまり見られない古武道を紹介することができた。会場に集まった人々は、初めて見る古武道を興味深く眺めていた。

柔道の演武は、福田一博(柔道隊員・講道館柔道三段)とその生徒により行った。手技・腰技・足技という3つの投げの形を披露し、体格の大きいニジェール人が軽々と投げられる様子は、とても豪快だった。

剣道の演武は、郡司光(青少年活動隊員・日本剣道連盟四段)と高島渚(体育隊員・日本剣道連盟三段)により行った。日本剣道形の太刀7本・小太刀3本を演武し、刀を用いた剣道独特の間合いを示すことができた。続いて、郡司隊員による居合道の演武では真剣を使い、日本剣道連盟居合の全12本を演武した。真剣から伝わってくる緊迫感に観客は息を飲み、会場全体に緊張感が走った。

合気道の演武は、森忠彦(合気道隊員・合気会二段)とその生徒により行った。八方斬りという体術で、相手を投げたり、抑えたり、関節を極めたり、あらゆる方向からの攻撃をさばく様子は見事だった。また、十三の杖・三十一の杖という杖の形も披露し、多彩な演武はとても見ごたえがあった。

迫力ある演武の数々に観客は目を奪われ、各隊員による演武の後には拍手が沸き、武道会は大いに盛り上がった。今回、空手道の大会ではあったが、空手だけでなく様々な武道を演武することで武道の奥深さを伝えることができた。そして、武道を志す者の姿勢として、最初と最後に全員で正座し礼をすることにより「礼」の大切さや武道家としての心構え等、武道の精神を伝えた。西アフリカ8ヵ国の空手道の指導者・審判・選手達が集まる国際大会で、このような武道会を開催できたことは、海外における武道の理解促進を図るうえでとても意義のある取り組みとなった。ニジェールでは8年毎に行われる空手道国際大会が、自分の任期中に開催されたことは幸運である。さらに、空手道・柔道・剣道・合気道という様々な武道隊員がニジェールに集結したことは、奇跡のようなめぐり合わせである。みんなのおかげで武道会を成功させることができて本当に良かった。関係者の皆様に心から感謝します。

JICAボランティア・青年海外協力隊隊員
ニジェール・青少年活動
村田秀文

JICAボランティアによる武道会

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村田隊員による空手道の演武

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福田隊員による柔道の演武

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郡司隊員と高島隊員による剣道の演武

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森隊員による合気道の演武

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全員による正座・礼

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武道会を終えて集合写真

第12回アフリカ第3地域空手道国際大会 開会式・競技(形・組手)

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空手道国際大会・開会式の様子

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整列する各国代表選手達

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女子個人形の部で、演武する選手

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女子個人形競技の判定

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男子個人組手の試合

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男子個人組手競技の判定