【修了式】青年海外協力隊2018年度2次隊

2018年度2次隊青年海外協力隊157名の修了式を執り行った。訓練期間7/5〜9/12、派遣国数25か国。代表謝辞を務めたのはケニアへ「PCインストラクター」で派遣される中村文亮隊員で、以下に全文の写しを掲載する。隊員達はこれから渡航準備を整えながら各都道府県知事・市区町村長へ出発の表敬訪問を行い、9月下旬頃からそれぞれの派遣国へ赴任していく。

2018年9月12日

隊員代表謝辞(全文)

代表謝辞

鈴木理事からの式辞

謝辞

夏の終わりと共に、ここ二本松訓練所での生活も今日で最後を迎えることとなりました。本日は洲崎所長をはじめ、JICAスタッフ、JOCAスタッフ、そして来賓の皆様のご臨席のもと、修了式を挙行して頂き、謹んでお礼を申し上げます。私たち青年海外協力隊2018年度2次隊は、本日派遣前訓練を終えることとなります。

 2018年7月5日、青空が広がる晴れた日、私たち2次隊は二本松に集まりました。駅ではにほんまつ地球市民の会の皆様が「ようこそ二本松市へ」と書かれた横断幕を持って待ってくれていました。私は気が引き締まる思いと同時に嬉しくなり、共にその横断幕を持たせて頂きました。同じ志を持った仲間と出会えたあの日から70日間、私たちは何度も笑い、何度も泣いて、ひとりでは見つけることが出来なかった、素晴らしい日々を過ごしました。私たちの生活を支えて下さった商船三井興産株式会社の皆様、バークレーハウスの皆様、いつも「よく来たね」と言って温かく迎えて下さった岳温泉・二本松市民の皆様、私たちのことを考え優しく、そして厳しく見守って下さったJICA、JOCAスタッフの皆様、本当にありがとうございます。ここで2018年度2次隊を代表し、お礼を申し上げます。
 訓練が始まった頃、配られた要領を見ながらどんな講座があるのか、語学の授業についていけるのか、期待と不安を感じていたことを思い出します。今では、数え切れない程あったはずの行事や日々の課題も、驚きや喜びと共に、隊員それぞれの胸の中で、何ものにも代えがたい思い出に変わっているでしょう。私もまた、皆とすごしたいくつもの景色を、まるで虫捕りをする子供のように捕らえては、心の中にしまいました。毎朝、掲げられたカラフルな国旗が、皆で見上げた空に風にたなびく瞬間を。語学の教室から聞こえてくるあらゆる国の挨拶が、廊下で交差する瞬間を。それから厚生棟の屋上から見える夕日が、二本松の街をオレンジ色の額縁のように縁どっていく瞬間を。
 訓練も後半に差し掛かったある夜、宿泊棟のバルコニーから花火が打ちあがっているのが見えました。私がそこから談話室にいる班員に伝えると何人もバルコニーに出てきて、遠くにかすかに見える花火を、一緒に目をこらすように眺めました。二本松の街の遠く、小さな花火でしたが、班員のひとりが呟きました。「あんなに小さな光なのに、あれ以上にきれいな花火を見たことがない」と。
 人と人が出会うこととは、なんと素晴らしいことでしょうか。この広い地球のどこかで、あと何度こんな風に同じ光を眺められるでしょうか。語学を教え合いながら少しずつ話した世界への想いも、教室の片隅で教えてもらったあの人の夢も、それぞれの命が持つ人生の物語を愛しく思った分だけ、今別れが切なく感じます。
 私たちはこれからそれぞれの想いを連れて世界中に派遣されます。そこではまた新しい驚きや喜び、悲しみや葛藤、誰かを愛する気持ちに出合うでしょう。アジアで、あるいは中東で、そして私はアフリカで。私はこの日々を、ケニアの大地の上できっと思い出すでしょう。どれほどの困難の中でも、色とりどりの国々のどこかで、あの子やあいつが信じているこの世界を、私も信じて同じ方向に歩き続け、生き抜きたいと思います。皆で夜グラウンドに集まり、いつまでもずっと流れ星を探したように、希望を探しながら。今、私たちが感じているそれぞれの小さな優しい風が、いつかどこかでまた出合い、世界を旅する大きな風になりますように。
 最後に、それぞれの任国で、それぞれの力を発揮し、誰ひとりとして欠けることなく無事に日本に帰ってくることを約束し、謝辞とさせて頂きます。

二〇一八年九月十二日
二〇十八年度二次隊 青年海外協力隊 隊員代表
中村 文亮
※ご本人の執筆した謝辞原文を尊重し漢字/平仮名/漢数字等の表記は原文のままとしています。

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