2018年度3次隊青年海外協力隊修了式

2018年度3次隊青年海外協力隊112名の修了式を執り行いました。訓練期間10/4〜12/12、派遣国数は20か国です。代表謝辞を務めたのはモロッコへ「PCインストラクター」で派遣される本橋暁彦隊員で、以下に全文の写しを掲載します。

2018年12月13日

隊員代表謝辞(全文)

謝辞
雪の降り積もる音とともに本格的な冬の訪れを感じ、二本松訓練所での生活も最後の日を迎えることとなりました。本日は洲崎所長をはじめ、スタッフの皆さま、来賓の皆さまのご臨席のもと、このような盛大な修了式を挙行して頂き、謹んでお礼の言葉を申し上げます。私たち青年海外協力隊2018年度3次隊112名は、本日1人として欠ける事なく派遣前訓練を終えることとなります。
思い返せば10月4日、秋の匂いの感じられる二本松駅に降り立ち、赤色に映える安達太良山に見守られる中、この二本松訓練所に足を踏み入れました。私が協力隊に応募したのは「世界で起きている問題に対して、傍観者でいることをやめるため。誰かがやってくれるとか、私には関係ないとか他人事はやめて、きちんと向き合えるようになるため」そう決めたものの、訓練当初は期待よりも活動に対する自信のなさや語学に対する不安でいっぱいだったことを憶えています。訓練生活を改めて振り返ると、まるで一瞬の出来事であったかのように思いますが、毎日の語学訓練や講座、フィールドワーク、地域実践、所外活動に自主講座、体育祭、スポーツ大会、文化祭、振り返ると本当に多くのことを経験させていただき、自身の成長を感じることができたとても充実した70日間でありました。これもひとえに、私たち訓練生のことを思い、時には厳しく、時には優しく接して下さったスタッフの皆さま、栄養ある食事を毎日提供して下さり、館内の安全管理や清掃など訓練生活を影から支えて下さった商船三井興産株式会社の皆さま、美味しい料理や美味しいお酒、心安らぐ温泉で訓練生活を癒やし、そして温かく見守ってくださった岳温泉、二本松市民の皆さま、さらに私たちが任地で困ることのないよう、自分の力を存分に発揮できるように熱い思いを持って教えて下さった語学講師の皆さまのおかげです。皆様のサポートなしでは、今日という日を迎えることはできませんでした。ここで2018年度3次隊を代表して心からのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。またここにはいませんが、先に修了していったシニアボランティアの方々。皆さまからは、学び直すのに年齢なんて関係ない。何歳からでも始められるということを学びました。合わせて感謝申し上げます。
今ここに立ち、誰一人として欠けることなく皆で修了できる喜びを感じると共に、かけがえのない仲間との生活が今日で終わってしまうと思うと、複雑な気持ちです。明日からは朝の集いも、夜の点呼もありません。やっと解放されると思う反面、まだ訓練を終えたくない、皆と離ればなれになりたくないと思う自分もいます。毎日共に学び、ごはんを食べ、風呂に入り、一緒に笑い、悩み、涙を流し、楽しいこともつらいことも、一人胸の内に抱え込んでいた夢をも共有してくれる仲間がそばにいてくれたことは、どれほど私の力になり、私の背中を優しく前に押してくれたかわかりません。私は口下手ですし、うまく表現する言葉も見つからないので素直に言います。みんなと出会えて本当に良かった。
私たちは残り1月でそれぞれの想いを胸に世界中に旅立ちます。そこはまだ見ぬ世界であり、楽しい反面、孤独を感じることも、つらくて心が折れそうになることも、自信を無くすこともあるでしょう。その時は、今この場にいる仲間を思い出してください。そしていつでも頼ってください。これまで助け合ってきたように、どこにいたって私たちは仲間であることに変わりはないのですから。私たちはここでそんな関係を築いてきたはずです。そしてきっと任地でもそんな関係を築くことができるはずです。最後に、私の好きな言葉を引用させてください。「真の贅沢とはひとつしかない。それは人間関係の贅沢である。」ここでの出会いは決して忘れません。この贅沢過ぎる日々は私の宝物です。
任期を全うし、必ず全員無事に帰ってくることを約束し、謝辞とさせていただきます。

2018年12月12日
2018年度3次隊
青年海外協力隊 隊員代表 
本橋 暁彦

※ご本人の執筆した謝辞原文を尊重し漢字/平仮名/漢数字等の表記は原文のままとしています。