2019年度1次隊 協力活動「地域実践」意見交換会実施

2018年度から開始し、今隊次で第5回目となる協力活動「地域実践」では、受入先の皆様との意見交換会を実施しました。今回は計15か所19名の受入先の皆様にご参加いただき、3つのグループに分かれてざっくばらんな意見交換が行われました。2019年8月23日

2019年8月27日

協力活動「地域実践」とは

 派遣前訓練で実施する数ある講座の一つ。地域での協力活動の実践を通じて、任国でのボランティア活動に必要なスキルを養うことを目標としています。二本松では市内の旅館や飲食店、施設などに候補者を受入れていただいており、2019年度1次隊では156人が36施設で活動しました。本講座では、一緒に仕事を体験しながら信頼関係を築き、「よそ者」の視点で各施設が抱える課題解決や新たな商品企画を目指します。何も知らない初めての土地で現場の改善に取り組む活動は、まさに任国の活動に直結することからボランティア活動のシミュレーションとして学びが多い講座となっています。

岳温泉で意見交換会

 岳温泉で意見交換会を実施しました。ざっくばらんな意見交換が実施される中、皆様には概ね好印象を持っていただいており、ある方は候補者が作成した成果物を持参し、紹介する姿が見られました。また、ある方の相談に対しては、それぞれで経験された事例を踏まえての助言や提案もされており、ご参加いただいた受入先の皆様同士での交流が深められた様子を伺えました。
 「初めは任せられる仕事があるか不安だったが、訓練生はその時々で仕事を見つけ、取り組んでくれた。」
 「慢性的な人手不足の部分を補ってもらって感謝。」
 「今後、このように受入先同士の横の繋がりが増えることで、各々の課題解決にとどまらず様々な面での底上げが期待できるのではないか。」
といった意見を聞くことができました。
 一方、訓練所へ向けては
 「継続して取り組めるようにしっかり引継ぎしてほしい。」
 「受入れた訓練生らが任国でどのような活動をしているか知りたい。」
 「日程や受入れる訓練生の情報は決まり次第すぐに連絡してもらいたい。」
などの意見もいただきました。

 今後も受入先の皆様と意見交換を行いながらより良い講座にして参ります。

引継がれる活動

 完結型の講座が多い中、本講座は次の隊次に引き継がれながら継続して行われます。今隊次で取り組んだ活動、残った課題を引継書にまとめ、次隊次に共有することで長期的な視点で課題解決に取り組むことができます。それは任国での活動も同様で、ボランティア達は2年後、3年後を見据えて活動に取り組んでいます。「顔の見える援助」として実績を積み重ねているボランティア事業ですが、「人」と「人」を紡ぐ活動をここ二本松市でも実践できればと考えています。

 また、「ボランティア活動のシミュレーション」として行っている本講座は、ボランティアが任国で活動する意義「地域への貢献」をもう一つの目的としています。
 ・主役は受入先の皆様。訓練生はサポーター。
 ・よそ者として役立てること、できることを探して実践。

 訓練生の活動が、受入先の皆様の新たなことを始めるきっかけに、そして訓練生にとって学びがあり、受入先の皆様が元気になるwin-winの関係を今後も目指していきます。