【修了式】JICA海外協力隊2019年度2次隊

2019年度2次隊JICA海外協力隊191名の修了式を執り行いました。訓練期間9/12〜11/20、派遣国数35か国です。代表謝辞を務めたのはタンザニアへ「体育」で派遣される四方田 隆隊員で以下に全文の写しを掲載します。

2019年11月20日

隊員代表謝辞(全文)

 紅葉も終わりが近づき、冬の気配が感じられる中、二本松での訓練生活も最後を迎えることとなりました。本日は、ご来賓の皆様をはじめ、語学講師の皆様、スタッフの皆様のご臨席のもと、このような盛大な修了式を挙行して頂き、謹んでお礼の言葉を申し上げます。私たちJICA海外協力隊二〇一九年度二次隊は、本日で派遣前訓練を終えることとなります。

 今、訓練を振り返ると七〇日間の訓練生活はあっという間に終わりを迎えてしまいました。ここに集まった一九一人の力だけではここまで訓練を全うすることができなかったと思います。一日の大半を占めていた語学授業では、講師の皆様から各訓練言語をわかりやすく、親身になって指導をして頂きました。また、課題やワークショップなどの準備に追われ苦しかった時も暖かく見守って頂きました。商船三井興産株式会社の皆様には、食事や清掃など、私たちが快適に訓練生活を送れるように生活面のサポートをして頂きました。訓練前から派遣に向けて、すべての面でサポートをして頂いたJICA・JOCAスタッフの皆様には、訓練をよりよくするために常に私たちのことを考え、サポートをして頂きました。地域実践や週末にお世話になった二本松、岳温泉の皆様は、私たちを暖かく迎え応援をしてくださいました。私たちをサポートしてくださった全ての方々に深く感謝しております。

 訓練初日はまだ夏の日差しが残る暖かい日でした。二本松に着いた時はこれから始まる訓練への期待や派遣に向けての不安など、様々な気持ちが入り混じっていました。訓練当初は不安だった生活も、仲間と訓練を重ねていくうちに和らいでいきました。提灯祭りや菊人形祭り、地域実践など語学授業以外の様々な活動からも、多くのことを学ぶことができました。仲間と協力をして物事に取り組んでいくことや、コミュニケーションをとることの大切さ、自分に何が出来るのかを状況判断をする力など、任国での活動に役立つ力がつきました。長いようで短かった七〇日間は一瞬で終わったように感じています。赴任が楽しみな一方で訓練が終わってほしくないという気持ちもあります。語学だけではなく、一緒に運動をしたり、お酒を飲んだり、誕生日を祝って貰ったりと、ここで過ごした日々はかけがえのないものでした。私にとって一生忘れることのない、笑顔の絶えない七〇日になりました。特に同じ職種である体育隊員にはお世話になりました。体育隊員で企画し開催した運動会では多くの人に参加して頂きました。「楽しかった、ありがとう。」と言われた時は感慨深いものがありました。任国でもベストを尽くし、現地の方から感謝をされる活動ができるように努めていきたいと思います。運動会の運営を通し、自分に足りないことがあれば互いに協力をし、補い合うことの大切さを学びました。カウンターパートや現地の人々と協力をして、よりよい活動ができるようにしたいと思います。体育隊員だけではなく、日々の生活の中で班や職種を越えた関わりができ、二〇十九年二次隊という一九一人の堅い繋がりができたのではないかと感じています。私は大学卒業後の進路として協力隊の道を選びました。今まで続けてきた野球から離れ、新たなことに挑戦をしたいと思い決断しました。一歩踏み出す勇気を持って挑戦してよかったと感じています。この先も、どんなことにも挑戦する気持ちを忘れずに、活動をしていきたいと思っています。

 人と人との出会いは奇跡だとよく言われていますが、私はそうとは思っていません。人と人との出会いは偶然ではなく必然だと思わずにいられません。ここにいる一九一人は同じ志を持つ者同士、今このタイミングでお互いから学ばなければいけない何かがあったから、出逢うべくして出逢っているのだと確信しています。この訓練を通して辛いこともあったと思いますが、この先二年間何があっても、どんなに遠回りをしても、一歩ずつ前へ進んで行けたら良いと思っています。私たちは、世界を変える力をここで学び身につけました。世界へ羽ばたく準備はできています。「いつか」世界を変えるのではなく、今出来る一〇〇パーセントの力で、世界を変えるためにともに取り組んでいきましょう。
 最後に、任国での活動を無事に終え、誰一人欠けることなく一九一人全員が帰国することを約束し、代表謝辞とさせて頂きます。

二〇一九年十一月二〇日
二〇一九年度二次隊 JICA海外協力隊
隊員代表 四方田 隆聖

※ご本人の執筆した謝辞原文を尊重し漢字/平仮名/漢数字等の表記は原文のままとしています。

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