【大学生インターンシッププログラム・レポート】(第2週目)

    作成者:JICA北海道(帯広)インターン 佐藤 静香(釧路公立大学)

2018年9月13日

~学生からみたJICA北海道(帯広)~

今回私は、2週間のインターンシッププログラムにおける2週目の活動について紹介させて頂きます。
8月31日(金)帯広畜産大学を訪問させていただきました。大学連携でパラグアイに青年海外協力隊としてボランティアに行っていた惠木さんに、パラグアイで行っていた小規模農家強化プロジェクトのお話や体験談をお聞きしました。衛生・情報管理の重要さや、技術や知識を伝えるために講習会を開いたり、各農家を回って教えたり手伝ったりして現地の方と非常に近い距離での協力を行っており、実際惠木さんが帰国した後も教えた技術が継承され、さらに農家の生産量が上がり収入が増えているというお話を聞いて、ボランティアが途上国の方の力になっていることを感じ、すごいなぁと思いました。

9月3日(月)NPO法人食の絆を育む会に訪問するJICA職員の方に、ご同行させて頂きました。NPO法人食の絆を育む会では、十勝の農家さんのお宅に都会の学生達が1泊2日の農業体験をしに行く“ファームステイ”というものを行っています。農家さんも初めはこの企画に抵抗があった人も多かったのですが、どんどん受け入れ可能な農家さんが増えていって、都会の学生に少しでも楽しんでもらえるよう何度も工夫を重ねてきました。実際に体験した方がその後、農業に従事するようになったり、北海道を何度も訪れるというお話を聞いて、こんなに画期的なプロジェクトが十勝にあるということに感動しました。

9月4日(火)には、過去のインターンシップ生が制作した高校生向けワークショップ“カレーゲーム”をさらに高校生がゲームの意味を理解し楽しんでもらえるように改良しました。カレーゲームは、チームで持っているカレーの材料カードを使い、世界の国々の人にカレーを食べてもらえるよう材料を考えて選び、高得点をねらうゲームです。異文化理解・国際協力への気づきや学びを深められるよう気を付けながら制作しました。とても難しかったです。

展示スペース「おびるっく」は様々なテーマに沿って国際理解・国際協力にまつわる展示物を展示しています。次回の展示は“ファッション”がテーマということで、北海道の伝統的な民族・アイヌ文化をメインとしたファッションのポスターを作成しました。このレポートをご覧の皆様にもファッションを通じて北海道の民族文化さらには世界の民族文化に興味を示していただければうれしいです。前日に各国の民族衣装がどこの国のものなのかタグ付けをしたのですが、普段日本で生活していたら絶対に見ることのできない国の衣服がたくさんあって、とても楽しかったです。展示期間中は全て試着できますので、皆さんで衣装を着て写真を撮ったり楽しんでください。

また今回FM-JAGAさんで、ラジオ収録をさせていただくことになりました。自分にとって初めてのラジオ出演なのでとても緊張しました。

9月5日(水)には、帯広市役所へ研修のため訪問し、帯広市内の様々な場所に行ってきました。市役所では、帯広市・十勝の農業の特色を知るとともに、帯広市のまちづくりの一環として、どうしたら帯広市に他の地域の人々が移り住んでくれるのか、私たちで考え、アイデアを出していきました。どんなアイデアも何か大きな新しいアイデアに繋がるきっかけになる、だからこそどんな意見でもとにかく出すことが大事だと思いました。
次に、帯広百年記念館に行って、十勝が開拓される時代から十勝の歴史を教えていただきました。十勝開拓の走りといわれる晩成社の紹介もあり、この時代からバターを製造し、それを東京に売るというビジネスをしていることに大変驚きました。また、バターの商標やデザインがマルセイバターサンドの由来になっていることも初めて知りました。
帯広の森・はぐくーむの視察では、先日の台風の影響で倒れた木々を切る作業をお手伝いしました。市街地の中に森を作るという珍しさを感じるとともに、森が作り上げられてきた歴史を学べて楽しかったです。
最後に帯広市農業技術センターにお伺いし、農政課の方から帯広市の農政についてお話を聞きました。十勝の農家さんは非常に行動力があり、チャレンジ精神が旺盛です。農家さん自ら海外に赴き機械を買い付けたり、生産するだけでなく、加工する方面にも手を出してみたりなど、アクティブさを私も見習いたいです。

今回の2週間のインターンシップは、私にとって初めてのインターンシップで不安が沢山ありました。実際インターン中にはたくさんミスを犯してしまいました。しかし周りのJICAの職員の方、プログラムの中で関わった方、センター・研修員の方たちなど皆さんとても優しく支えてくださり、楽しく勉強ができたかけがえのない経験をさせていただきました。そして帯広がより好きになりました。国際協力ばかりに目を向けていましたが、草の根技術協力事業や中小企業海外展開支援事業について学んだり、帯広畜産大学や帯広市役所への訪問を通じて、北海道という土地での強みを生かせる、地方創生というもののパワーを帯広でひしひしと感じました。自分の住んでいる地域や北海道に、もう一度しっかりと目を向けてみようと思いました。