【もしり電子版】世界から日本へ研修員eye(インド)

JICA北海道(帯広)には、研修員受入事業として開発途上国で必要とされる知識や技術を学ぶために各国から研修員たちが来日しています。彼らは帰国後、自国の発展のために指導的な役割を果たすことが期待されています。

2018年10月17日

インドからやってきたジェィさん、シャルマさん

インドの国旗

ジェイさん(左)、シャルマさん(右)

今回は課題別研修「農業情報活用のためのICT技術向上」コースで学んだ、インド出身のVijayakumar(ジェィ)さんSharma Jaglit Kumar(シャルマ)さんがFM-JAGA「Hello!JICAfe」にラジオ出演した際に語った、研修員から見た十勝をレポートいたします。


Q お二人はインドのどちらのご出身でしょうか?

シャルマさん:
私はインド北部のHimachal(ヒマチャル)州にあるHamirpur(ハミアプール)という小さい町からきました。ハミアプールはヒマラヤ山脈の麓にあり、多くの人はヒンズー教徒です。言語はヒンディー語となります。
ジェイさん:
私はインド南部のKamataka(カマタカ)州Vijayapura(ビジャープル)から来ました。ビジャープルは首都のデリーから1700KMほど南に行ったところにあります。宗教はシャルマさんと同じヒンズー教ですが、言葉はKannada(カンナダ)語になります。ビジャープルは中世の遺跡などの建物が今でも残っている有名な町です。


Q インドのおすすめの観光地や食べ物などはございますか?

シャルマさん
私の住んでいたところでは、Chapati(チャパティ)と呼ばれているナンをより小さくした食べ物を食べています。ナンに似ていますが、全粒小麦粉を使用します。ナンとは異なり、発酵させず、主に鉄板で円型に平たく焼いたパンです。そして、チャパティやお米と一緒にカレー、そして乳製品を食べています。(ナンだけでなく、チャパティとカレーのセットはおすすめです)。
おすすめの観光地はデリー、アグラ、ジャイプルが一番のおすすめです。3カ所はそれほど離れていませんし、歴史的な建物などもあります。そしてインドでも素晴らしいホテルが集まっておりますので、インドが初めての人などにも良いと思います。


Q 日本人にとってインド=カレーのイメージですが、普段の食生活いかがでしょうか?

シャルマさん
インド人は毎日のようにカレーを食べます。カレーには多くの野菜や豆類、そしてスパイスが使われます。インドは豆の世界的な産地なんです。先ほど紹介したチャパティやナン、お米と一緒にこのようなカレーを食べています。
ジェイさん
シャルマさんがお伝えしたようにインド南部に住む人々もカレーを毎日食べます。そしてお米も食べます。豆や野菜を使ったお米を使った料理も複数あります。そして、ほどんどの料理に様々はスパイスを使います。スパイスは香りや味の深みを引き出してくれます。もちろんカレーにもスパイスは使われます。


Q お二人は「農業情報活用のためのICT技術向上」コースですが、十勝とインドの農業分野でのICT技術活用についてはいかがでしょうか?

シャルマさん
確かに十勝はICT技術を活用した農業が最も進んでいる地域だと思います。それは十勝の農家の人々は1農家当たりの耕地が40ヘクタールです。それはインドと比べればとても大きいです。十勝の人々はその大きな土地を上手に利用して機械化の農業を進めています。そしてGPSやGISのような先端技術を活用しています。一方でインドでは人口の56%の人々が農業に従事していますが、ほとんどの人が夫婦での経営や小さい土地での畑作をしています。そしてその人々の土地は2ヘクタール以下となります。なので、まだまだ機械を使う機会が少ないが現状です。
ジェイさん
私たちは帯広市周辺の池森農場や箕浦農場、三浦農場を訪れました。この農場は40~100ヘクタールもの土地でした。彼らはGPSやGISを利用した農業を実践していました。彼らはの農業では、ほとんどが一人か二人で全ての農業プロセスが行われ、ご家族が必要に応じて手助けをしていたのが印象的です。


Q 十勝の印象は?

シャルマさん
十勝は日本の農業でも中核を担っていることでも知られています。十勝の人々はとてもやさしくて、謙虚で誠実だと思います。そして農業に従事している人やその関係者の皆様が単純に「仕事」として考えるだけではなく、安全な食べ物を人々に提供しているというこだわりをもっているように感じました。
ジェイさん
私も十勝の農家さんが安全な食べ物を提供する「使命」のようなことを強く感じていると思いました。私たちの健康の基本は食べ物ですので、私たちが健康的な社会を築いていくには安全な食べ物は欠かせませんよね。


Q 十勝に来て一番驚いたことは?

シャルマさん
私が驚いたのは十勝の大農場です。とても大きな機械を使った農業形態やその農家を助けるJAのサポート体制(制度)にビックリしました。JAの人々は農家の人々の所得向上に貢献しており、その新たな技術指導方法や農作物の付加価値の高め方に至る協力体制が素晴らしいと思います。
ジェイさん
十勝の農場経営に驚きました。最新の機械道具を農家自身が使いこなしていますし、転作や輪作を効果的に使うことで、肥沃な土地から継続的に農作物を収穫できる手法をとっていることに驚きました。


Q 日本人や日本について不思議に思ったことは?

シャルマさん
日本ではフクロウを見ると吉兆と考えられていますが、インドでは逆です。インドでは凶兆とされています。その他には、日本人は仕事に対してとても真剣(真面目)ですね。そしてルールや約束事をしっかりと守っていることも不思議な感覚になりました、そしてその日本の人々はご飯には、いつもカレーではないのですね。インドではご飯には、常にカレーです。カレーなしでご飯は食べませんね。
ジェイさん
私はあまり、不思議に思ったことや変に感じたことはなかったですね。人々もやさしく、マナーがしっかりと守られている社会だと感じます。そして我々の文化ではスパイスを料理に使い、毎日食べるので、そこはお勧めしますよ。


十勝の皆さんへメッセージをお願いします。

シャルマさん
日本の皆さんはとても勤勉で計画性の高い人々だということをお伝えしたいです。そして法律を重んじ規律を重視する。そんな皆さんは文化や伝統をしっかりと守っていて素晴らしいです。そんな皆さんをインドお招きしたいです。結束と多様性の国、インドにお越しください。
ジェイさん
インドの人にとって日本人はすごく印象がいいです。とても優しく勤勉な国民だと。帯広センターに滞在している期間は、私の人生にとっても非常に思い出深い時となりました。この思い出を国に帰ったら伝えていきたいです。日本は高齢化社会と言われていますが、高齢者の方々にこそ親切にして、愛情を注ぐべきだと思います。それは今日の社会は彼らの貢献によって作られたものだからです。これからも日本人が愛情とやさしさを持った人々であることを望んでいます。日本の明るい未来をお祈りいたします。