【もしり電子版】世界から日本へ研修員eye(ギニアビサウ、ケニア、リベリア)

JICA北海道(帯広)には、研修員受入事業として開発途上国で必要とされる知識や技術を学ぶために各国から研修員たちが来日しています。彼らは帰国後、自国の発展のために指導的な役割を果たすことが期待されています。

2019年3月18日

「小学校理科教育の質的向上~「教えと学び」の現場教育~」コースで来日した3名にお話を伺いました。

ギニアビサウの国旗

ケニアの国旗

リベリアの国旗

収録後:左からバカールさん、Mihoさん、ジュリアさん、リディア

今回は課題別研修「小学校理科教育の質的向上~「教えと学び」の現場教育~」コースで来日した、Mr.Bacar(バカールさん)、Ms.Lydia (リディアさん)、Ms.Julia (ジュリアさん)がFM-JAGA「Hello!JICAfe」にラジオ出演した際に語った、研修員から見た十勝をレポートいたします。

Q 皆さんの出身国について教えてください。

バカールさん:
私はギニアビサウから来ました。ギニアビサウは、正式にはギニアビサウ共和国と言います。アフリカ西側に位置しており、国土は約3.6万k㎡ほどです。人口はおよそ180万人です。1973年9月24日にポルトガルより独立した国です。

リディアさん:
私はケニア出身です。ケニアはアフリカの東部に位置しており、インド洋に面しており、国の中を赤道が通っています。国土は約58.3万k㎡ほどで、日本の1.5倍ぐらいです。人口は4700万人ほどです。 首都はナイロビになります。

ジュリアさん:
私はリベリアから来ました。リベリアはアフリカの西海岸にあります。人口は約470万人で首都はモンロビアです。リベリアは15の郡に分かれており、16の民族がいます。そこで、共通言語を英語と制定し、リベリア人同士でも英語を使ってコミュニケーションをとっています。

Q 各国の教育事情を教えてくれませんか?

リディアさん:
ケニアでは小中学校として8年間、高校が4年間、大学が4年間となります。この教育制度は良いと思います。しかし、向上すべき点としては、最も基礎となる幼児教育から高校・大学までどのように一貫性をもって、教育をつなげていくかと言うことです。現在ケニア政府は、日本の幼稚園と同様に小学校の前に2年間、そして小学校で6年間。そして中高一貫で6年間、高校3年間。そして大学という新たな教育制度を導入しはじめています。

ジュリアさん:
日本とは教育制度そのものや、子どもたちが学ぶ環境が大きく違います。特にリベリアでは理科系の教科に対して実験器具やそれを上手く扱える教員の数が足りていません。私から見ると日本の学校での教育方法はとても個性的だと思います。日本では、全ての子どもたちが実験を含めて、自分たち自身で学べる環境が整っています。先生方もよく訓練されており、授業も丁寧に行われている印象を受けました。

Q 皆さんが十勝で学んでいることを教えてください。

バカールさん
十勝では多くのことを学びました。特に長期的視点で考える教育カリキュラムやその指導方法論などです。短期的な視点としては教員が1つの授業に対してどのように計画を立てるのか、そして指導した内容に対する生徒の反応や気づき(学び)に対してどのような対応をするかの準備です。指導案作成の仕方などがこれに当たります。

リディアさん
まず私たちの「小学校理科教育の質的向上」については、日本の皆さんのご協力により、貴重な日本での時間を無駄にせずに効率的に学べています。日本の学校への視察も多く、授業の様子を見学しました。その後は、授業を担当していた教員や教頭先生・校長先生にもお話を聞くことができました。ある学校では、小学校3年生の児童と一緒に給食もとりましたが、とても良い印象を受けました。
その他、帯広市教育研究所も訪れましたが、そこでパソコンを使った教育方法についても学びました。また、帯広市児童会館では実験室やプラネタリウムなどもあり、地球科学や天文学など学校では学べない範囲の科学についても学べると知りました。日本では学校や教育研究所、児童会館など教育に関する様々施設を訪れることができ、日本が社会全体で教育をどのように組織しているのかが大変よく分かりました。日本が発展するために教育へ力を入れているのが良く分かります。素晴らしい授業は子供でも大人でも視野を広げてくれると思います。私たちも自国の発展のための教育についてそれぞれが、それぞれの国と比較するなどして学べたと思います。

Q 日本や十勝の印象をお聞かせください。

バカールさん
帯広の印象としては、人々がとてもやさしくて、私たちにもとても敬意をもって接してくれました。私は帯広を含めた十勝の人々が大好きです。

リディアさん
日本はとても進んだ国ですし、人々は素敵です。「おもてなしの心」は日本の素晴らしい文化だと思います。また、日本人は公共の場所など地域社会をとてもきれいに保っていますよね、それと同じ感覚で環境保全についても取り組んでいるのではないでしょうか。そんな国だからこそ、限られた時間を有効に使い発展してきたのだと感じます。すべてにおいて日本人の勤勉さが、日本の発展につながっていると思います。

Q 日本の皆さんにメッセージをお願いします。

ジュリアさん
このような研修の機会をいただき、とても感謝しています。日本での理科教育を通じて多くのことを学びました。リベリアに帰国したら、日本はとても住みやすい場所だと多くの人に伝えたいと思います。日本の皆さんは、とても謙虚で心優しかったです。学校教育、学校の校舎や各教育施設の「学びの環境」のすばらしさ。そして先生、教育委員会の方、教育研究所の方など素晴らしいと感じたところを上げたらキリがないです。本当にありがとうございます。

リディアさん
外国人の我々が、JICAを通じて日本で多くのことを学ぶ機会を提供していただきました。日本政府や皆さんにお礼を申し上げます。我々3名だけではなく、このコースに参加した11名全員が帰国後、各国でここで学んだことを実践していきたいと思います。そして、JICAや日本の皆さんに対して感謝の気持ちを持ち続けていきます。ありがとうございます。