【専門家派遣】キルギスで生乳検査流通管理を指導するのため短期専門家を派遣!

2019年8月14日

酪農家の良質生乳生産に対する意欲の向上を図る

2019年7月20日~7月28日、元十勝農業協同組合連合会参与の西部潤さんが、JICAが現在キルギスで実施中の「チュイ州市場志向型生乳生産プロジェクト」の短期専門家として、キルギスに派遣され、「生乳検査流通管理」について指導を行いました。

キルギスでは、(1)生産現場から乳業工場に至る生乳の流通体制モデルが構築されていない、(2)生乳取引と価格決定の仕組みが複雑かつ不透明であり、酪農家は経済的に不利な立場に置かれている、(3)乳業会社の買入乳価には衛生的乳質が反映されていない、等の課題があります。

現時点では、生産現場から乳業工場に至る生乳流通管理システムの改善モデルの実施に至っておらず、プロジェクトの取り組みは続きます。西部さんによれば、酪農家の良質生乳生産に対する意欲の向上を図るためには、当人の努力が正当に評価され経済的な見返りが得られることが前提であり、まず手始めに各種情報の共有化を図り、最終的には乳代の透明化を目指すことが重要なポイント、とのことです。そして、同時に、生乳の価値を正しく評価するための検査体制の確立が不可欠、とのことでした。

西部さん、十勝でのご経験を踏まえ、今後ともご指導よろしくお願いします。