【専門家派遣】ジョージア国の農業や農協の実態調査のため十勝の専門家を派遣!

2019年9月25日

ジョージアの農業発展のために —十勝の農協をモデルに—

2019年7月22日~8月2日に株式会社帯広市農業振興公社 農政アドバイザーの米倉進さんが、JICA調査団の一員としてジョージア国に派遣されました。

きっかけは、米倉さんがコースリーダーを務めた2018年度課題別研修「農業政策(B)」コースに研修員として同国から参加した農業協同組合開発庁のギオルギ議長が、十勝の農業に感銘を受け、自国でも十勝(日本)のような農協の仕組みを確立させたいとの熱い想いを持ち今回の調査へと繋がりました。

ジョージアの農協は2013年にEUの支援を受けて設立が始まりましたが、未だ多くの課題を抱えています。農家が農協の目的を理解しておらず、また旧ソ連時代の集団農場のイメージが強く農協を信用していないなど、基本的な農協の仕組みや役割を理解することから始めなければなりません。

米倉さんは、「ジョージアの農協は創世期であり多様な芽生えが見受けられるが、今後は地域事情・生産物の状況など個々の実態に見合う農協の方向性を持たせ自立させる必要がある」、「時間はかかるかもしれないが、日本そして十勝の事例をもとに同国の農業・農協の役割と機能を強化させることは可能である」とおっしゃっています。

今後はジョージア国への短期専門家の派遣や国別研修の実施も検討されています。ここJICA北海道(帯広)では国別研修の受入の可能性がありますので、米倉さん、そして農業王国十勝の農協のみなさまにご協力いただき、同国の発展に繋がるよう支援を続けて参ります。
来年、ジョージアから研修員が来帯することをお楽しみに!