2019年10月2日
9月13日、JICA研修員のホセンさん(バングラデシュ)、ダースさん(バングラデシュ)、ソヴァットさん(カンボジア)、バターさん(モンゴル)、ネイミョーさん(ミャンマー)、ムラドさん(パキスタン)、チェリーさん(フィリピン)、ニュンさん(ベトナム)の8名が清水町立清水中学校(第2学年Aクラス、Bクラス計51名)を訪れ、生徒と交流しました。
はじめに校舎内を見学した研修員。授業では生徒一人一人にタブレットを与えられている様子や、学校に保健室、調理室、美術室などがあって生徒への教育設備が整っている様子に驚いていました。パキスタンのムラドさんは、男子生徒も家庭科で調理や裁縫を勉強することにとても驚いていて、「パキスタンでは、それらは女性の仕事とされていて、学校でも女子生徒が学ぶだけ。パキスタンも早く男女共通で様々な内容を学ぶ社会になるべきだ」と感想を話していました。
校舎内見学後、研修員は体育館に移動し、生徒と自己紹介ゲームや、フィリピンのチェリーさんが紹介してくれた「ペーパーダンス」という2人ペアで折りたたんだ新聞紙にどれだけ乗っていられるかを競う国の遊びで交流し、盛り上がりました。
後半は教室に移動し、モンゴルのバターさんがAクラス、パキスタンのムラドさんはBクラスでそれぞれ国紹介を行い、国の文化や学校事情、現在の仕事について生徒に説明しました。幼少期の将来の夢と現在の仕事が全く異なったという2人の研修員は、「自分を見つけ、自分に打ち勝ち、勉強を重ねて自分の世界というものを作っていってください」と生徒にエールを送りました。
お昼は研修員も生徒と一緒に給食を食べました。この日はお月見メニューでキツネうどん、かぼちゃだんごと白玉のあずき煮。生徒は研修員に箸の使い方やお月見文化について説明しながら食事を楽しみました。
最後に研修員は掃除の時間と帰りの会を体験しました。掃除の時間は生徒自ら研修員にやり方を説明。机を一旦後ろに下げて、教室の前方を掃除し、その後机を戻して教室の後ろを掃除するという要領の良さに研修員も関心。生徒に叱られないよう、念入りに掃除をして、盛り沢山の一日を終えました。
生徒との楽しい思い出に加え、日本の教育事情をフルに学んだ研修員。日本での良い思い出が一つ増える大満足の訪問となりました。
※研修コース:
課題別研修「バリューチェーン構築による地域アグリビジネス振興(アジア地域)~高付加価値な地場食品供給に向けて~(B)」