9月9日から20日までの2週間、5名の大学生がJICA北海道(帯広)でのインターンシップに参加しました。JICAが実施する研修員受入事業と市民参加協力事業の多岐にわたる業務に関わった大学生の皆さんに、インターンシップでの経験の中で学んだことや感じたことを記事にしてもらいましたので、ぜひご覧ください!
2019年10月11日
JICA北海道(帯広)のこと、JICA北海道(帯広)の活動を多くの人に知ってもらうため、主に3つの広報事業を行いました。
1つ目に、JICA海外協力隊に関する掲示板を作成し、帯広駅に掲示しました。帯広の人が親しみを持てるよう、帯広から協力隊に参加した人に関する写真や体験談を展示しました。また、JICA海外協力隊に関する掲示物は、JICA施設館内にも展示しました。どうしたら来訪者が見てくれるのかという観点を持ちつつ、レイアウトから設置までを行いました。
2つ目に、JICA北海道(帯広)の施設内にある図書館資料の作成を行いました。5名のインターンシップ生が本を1冊ずつ選抜し、図書館に興味をもってくれるような本のポップを作成しました。
3つ目は、ラジオ収録によるJICA北海道(帯広)の広報を行いました。インターン生が帯広に来て思った帯広の印象、活動内容、研修員とのかかわりなどを話しました。
広報事業では、どうしたら広報効果が上がるかを考え、よりよい方法を試していくことが大切だと感じました。
JICAの行う課題別研修の一部に参加させていただきました。
インセプションレポート発表会では、世界各国の研修員の方から自分の国の紹介、抱えている課題、来日した目的についてお聞きしました。経営力やマーケティング力の不足、技術レベルの低さなど課題が挙げられる一方で、気候変動や女性の社会的地位の低さなど日本にも共通した課題が挙げられていました。日本も含め、世界各国の研修員がこれらの課題について共に考え行動していくための場になっていることを学びました。
研修員とのワークショップにも参加させて頂き、チームビルディング手法の1つ、マシュマロ・チャレンジに挑戦しました。メンバーそれぞれの考えを共有しながら、いかに高くスパゲティを組み立て、マシュマロを乗せるか、インターンも一緒になって奮闘しました。
また、過疎地域活性化のための戦略を考案する議論にも参加させていただきました。研修員の方と一緒にその地域の強みや弱み、さらには利用可能な機会や脅威となっている要因を分析し、それをもとに活性化のための戦略を考えました。異なる国々出身の、異なる職業に就かれている研修員との議論は白熱しました。また戦略を考える際に、それは実現可能なものか、経済的側面以外の影響は何かについても考える必要があることを知り、私たちインターンにとっても大きな学びの時間となりました。
私たちは、インターンシップのプログラムや業務外にも、研修員の方々と様々な交流がありました。ある人は、研修員の買い物に何時間も付き合うことや、ある人は朝食で一緒に食事したことなど、様々なことがありました。
私がその中でも、印象に強く残っている二つの交流について紹介したいと思います。
1つ目は、研修員の方々と施設内にある、トレーニングルームで行った卓球です。インターンシップが始まった当初から、業務終了後に卓球をすることは多く、様々な国の人々と卓球をしました。中でも、イラクの研修員の方と卓球を通してとても仲良くなりました。仲良くなってからは、どんなに疲れているときでも会えば卓球に誘われるので、断れずに卓球して寝不足になったことは今では良い思い出です。
2つ目に強く印象に残った出来事は、研修員の方々に同行した、“アウトドアメッカ十勝”と呼ばれる地域交流事業です。このイベントでは、研修員の方々と共に、駅前から輓馬が引く馬車に乗って目的地である十勝川に向かい、そこでバーベキューや、箸作り体験などをしました。研修員の方々はとにかく写真を撮りたがるので、周りの迷惑にならないように注意や配慮しました。
以上のことを経て、最終的には、研修員の方の誕生日お祝いビデオにも出演するほど仲良くなりました。仲良くなることにより、研修員の方々の住んでいる国の様子も会話を通して知ることができ、とても良い経験をさせていただきました。